Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

米上院、ドッド・フランク法見直し法案可決-中小銀行の負担軽減

更新日時
  • 今後の焦点は下院審議、ヘンサリング金融委員長は大幅変更目指す
  • 民主党穏健派、変更すれば法案への支持は危ういと警告

上院は14日、金融危機を受けて制定された金融規制改革法(ドッド・フランク法)の規制で中小銀行の負担を軽減する法案を可決した。

  上院銀行委員会のクラポ委員長が提出した同法案の採決は賛成67、反対31で、焦点は下院での審議に移る。下院も独自の法案を可決する必要がある。下院が大幅な変更を行えば、上下両院が修正法案を採択する前に相違点を解消する必要がある。

  トランプ大統領に法案を送付できるかは微妙だ。議会で最も声高にドッド・フランク法を批判してきた1人であるヘンサリング下院金融委員長は、上院を通過した法案よりも大幅な規制見直しを盛り込みたい意向を表明している。一方、クラポ委員長の法案の通過を支援した民主党穏健派は、変更すれば法案への支持は危うくなると警告している。

  上院の法案はシステム上重要な金融機関として連邦準備制度による厳格な監督対象に指定される銀行の資産基準を2500億ドル(約27兆円)と、現行の500億ドルから引き上げるもの。この案ではアメリカン・エキスプレス(アメックス)やBB&T、キーコープなどの金融機関は、大きすぎてつぶせない金融機関との指定に伴うコンプライアンス(法令順守)コストの多くを免れる。

  ヘンサリング委員長は最終的な法案に追加したい20以上の措置を示しており、資産が500億ドル未満の銀行を消費者金融保護局(CFPB)の監督下から除外する案などを打ち出している。

  ウォール街にとっては上院の法案は得るものが乏しい。ゴールドマン・サックス・グループなどの金融機関はボルカールールを担当する監督機関を現行の5機関から1つの監督機関に集約するよう何年も要請していたが、こうした変更は盛り込まれていない。

原題:Senate Backs Bill Relaxing Post-Crisis Rules for Smaller Banks(抜粋)

(法案の詳細などを追加して更新します.)
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