ボーイング株下落、主要部品業者が需要対応に苦戦-米中摩擦の懸念も

  • 部品製造のスピリット、737の生産目標引き上げで対応に追われる
  • トランプ関税で貿易戦争の懸念-中国はボーイングの最大顧客

米航空機部品メーカー、スピリット・エアロシステムズ・ホールディングスの厳しい1-3月(第1四半期)見通しは、同社の最大顧客であるボーイングにも暗雲を投げ掛けているようだ。

  14日の米株式市場でボーイングの株価は下落し、ダウ工業株30種平均を押し下げた。スピリットのトム・ジェンタイル最高経営責任者(CEO)が、ボーイング737の生産目標引き上げに対応できるよう障害の克服に努めていると発言したことが響いた。737はボーイングの主要な利益源。生産ペースを年初時点の月47機から2019年末まで57機に引き上げることを目指しており、スピリットはボトルネック解消のため、対応に苦戦しているサプライヤー十数社にいわゆる「SWATチーム」を派遣したという。

  カウエンのアナリスト、カイ・フォン・ルモア氏は、787と737を含む「2月の出荷が弱かった」ため、ボーイングは1-3月期利益が予想を下回る可能性があるとリポートで指摘。投資判断は「アウトパフォーム」に据え置いた。米国の鉄鋼・アルミニウム関税の発動後に原材料コストが上昇する可能性や、トランプ政権が広範な中国製品の関税を引き上げる検討に入ったとの報道を受け、ボーイングの最大顧客である中国との貿易戦争につながるとの懸念も重しとなっている。

  ボーイング株は一時4.8%安の322.30ドルと、取引時間中としては2月9日以来の安値を付けた。スピリットも一時5.3%安。

原題:Boeing Sinks Amid Struggles for Top Supplier on Cash-Cow 737 (1)(抜粋)

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