クドロー氏:大統領は強いドル支持、若干高い水準が望ましい

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  • 「強い国には強い通貨が必要だと大統領は分かっている」
  • より規模の大きい対中関税をトランプ政権が準備していると示唆

米国家経済会議(NEC)の次期委員長となるラリー・クドロー氏は14日、トランプ大統領が強いドルを支持し、個人所得減税の恒久化を目指す税制改革の第2段階を推進するほか、より強硬な対中貿易政策を採用すると示唆した。

  経済専門局CNBCのコメンテーターでエコノミストのクドロー氏(70)は、ホワイトハウスが同氏のNEC委員長就任を発表して間もなくCNBCとのインタビューに応じ、「強い国には強い通貨が必要だ。大統領はそれが分かっている」と指摘し、「トランプ大統領が健全で安定したドルに反対すると信じる根拠はない」と語った。また、政権高官就任前としては異例となるトレーディングに関するコメントも行い、「私は王様ドルを買い、金を売るだろう」と述べた。

  さらに同氏はドルの適正水準についても言及。「現在よりもほんの少し高い」水準が望ましいと自分はみており、大統領も同じ見解だとした。

  ホワイトハウスの当局者は、米連邦準備制度の独立性を侵す恐れがあるとして金融政策についてのコメントを避けるケースが多かったが、政権の重要経済ポストに就くクドロー氏は、金融当局が利上げを「やり過ぎ」ないようにすべきだと発言。「成長はインフレを招くものでなく、お願いだから勢いに任せてほしい」と語った。

  政権内で異議を唱えたり、穏当な意見を述べたりする高官をトランプ大統領が排除する中、気質と政治的立場がトランプ大統領に似ているクドロー氏は大統領と親しく付き合い、忠誠を誓うと予想される。またクドロー氏はレーガン元大統領の顧問を務めた経験を持つことから、金融業界と政界の双方から信頼されているとみられている。

  クドロー氏はまた、トランプ政権は個人減税の恒久化を目指し、税制改革の「第2段階」を推し進めるだろうと述べた。ハーバード大学の経済学者2人が今月発表した論文によれば、個人減税が恒久化された場合、経済成長の伸びが3倍になる一方で、財政赤字は5000億ドル(約53兆円)増える可能性がある。

  同氏はその上で、税制改革の第2段階にはキャピタルゲイン課税の税率引き下げとインフレに連動する税率が含まれるべきだと発言した。

  以前、トランプ大統領の輸入関税政策を批判していたクドロー氏はこの日、自分は今、トランプ政権の鉄鋼・アルミニウム輸入関税について「支持に回っている」と発言。カナダ、メキシコなどの同盟国への適用を一時的に除外するとしたトランプ大統領の動きに勇気付けられたと述べた。

  クドロー氏はまた、中国は通商ルールを守っていないため「厳しい対応」を受けたとした上で「中国には貿易で報いを受ける必要があると私は考える」と述べ、より規模の大きい対中関税をトランプ政権が準備していると示唆した。

原題:Kudlow Backs Strong Dollar, Tough China Stance as Trump Adviser(抜粋)

(クドロー氏の発言などを追加して更新します.)
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