Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

米国株下落、小売売上高減で消費減速を懸念

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14日の米株式相場は3日続落。米小売売上高の減少を受けて個人消費の減速懸念が強まった。また、連邦公開市場委員会(FOMC)が来週に控えていることから様子見姿勢も広がった。米国債市場では10年債利回りが低下した。

  • 米国株は3日続落、小売売上高の減少を嫌気
  • 米国債は上昇-10年債利回り2.82%
  • NY原油は反発、ガソリン在庫の大幅減少で-原油在庫は増加
  • NY金は小反落、PPIが予想上回り利上げ観測続く

  小売売上高の減少で、米経済の成長が安定していないことが示唆された。前日発表された消費者物価指数(CPI)でも、インフレの大幅な加速は見られなかった。S&P500種指数構成銘柄の出来高は過去30日間の平均を10%余り下回り、市場の様子見姿勢が強かったことを示唆している。

  ペン・ミューチュアル・アセット・マネジメントの最高投資責任者(CIO)、マーク・ヘッペンストール氏は「金融当局による引き締めの影響は極端なものにはならないものの、市場の重しになり始めている」と指摘した。

  S&P500種株価指数は前日比0.6%安の2749.48。ダウ工業株30種平均は248.91ドル(1%)下落の24758.12ドル。米国債市場ではニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りが3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.82%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は反発。原油在庫が3週連続で増加したものの、ガソリン在庫が昨年9月以来の大幅な減少を示したため、買いが優勢になった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は前日比25セント高の1バレル=60.96ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント5月限は25セント上げて64.89ドル。

  ニューヨーク金先物相場は小反落。米生産者物価指数(PPI)が予想を上回り、インフレ加速の兆候を示したことから、金融当局が来週、利上げを実施するとの観測から売りが出た。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は前日比0.1%安の1オンス=1325.60ドルで終了した。

  市場では、ティラーソン国務長官の解任で貿易により強硬な姿勢を示す人物が政権に加わり、トランプ大統領の関税アジェンダが推進されるとの懸念も広がっている。大統領は、ティラーソン氏の後任としてポンペオ中央情報局(CIA)長官を新しい国務長官に指名すると発表した。14日には、経済専門局CNBCのコメンテーターでエコノミストのラリー・クドロー氏を米国家経済会議(NEC)の次期委員長に起用することを決めた。

原題:Stocks Slump as Traders Await Next Week’s Fed Move: Markets Wrap(抜粋)
Gasoline Inventory Drain Buoys Oil Despite Rising Crude Supply
PRECIOUS: Gold Futures Slip as Fed Seen on Track to Raise Rates

(市場関係者のコメントや情報を追加し、更新します.)
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