ウォール街トレーダーが通う昔ながらの店、今や大きなビジネスに

  • 28日熟成させたステーキが売り-「響」や「山崎」もそろえる
  • ウォール街スタイルのノスタルジアは今、大きなビジネス

1970年代、ニューヨーク証券取引所のトレーダーらが仕事を終え繰り出す店と言えば「ハリーズ」しかなかった。かつてのウォール街を知る人々にとっては思い出深い場所だ。

ウォール街にとって悪い日なら「ハリーズ」の客が増える

写真家:Stephanie Noritz / Bloomberg

  平日の夜、新しく改装されたハリーズのダイニングルームで、ニューヨーク証取のトレーディングフロアで働いていたという男性に出会った。「当時はトレーダー全員がここに来ていた。上場株のトレーダーが前の方に陣取り、店頭株のトレーダーは後ろに座った。誰にも好かれなかったからね」と笑いながら話してくれた。  

リバースシャンデリア

写真家:Stephanie Noritz / Bloomberg

  1972年に開店したハリーズはトム・ウルフの「虚栄の篝火(ががりび)」などの小説や2000年の映画「アメリカン・サイコ」にも登場。ピーター・ポーラカコス氏は、父親ハリー氏の名を冠したこのレストランのダイニングルームで大掛かりなリノベーションを終えたばかりだ。前回の改装は2006年だった。ウォール街スタイルのノスタルジアは今、1つの大きなビジネスとなっている。

28日熟成させたステーキ

写真家:Stephanie Noritz / Bloomberg

  ハリーズのステーキは全て店内で28日寝かせたものだ。食事を共にしたオッペンハイマーのディレクターで、人気の「ゴッサム・バーガー・ソーシャル・クラブ」をつくった1人であるマイク・プーマ氏によれば、有名店で食べた60日熟成のステーキより良かったという。パスタ「キタッラ・カチョエぺぺ」も素晴らしかった。

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メニューの中でも最高の一品だ

写真家:Stephanie Noritz / Bloomberg

  ポーラカコス氏はカクテルの重要性も十分理解しており、HPHのビントリー・ワイン・アンド・ウイスキーで働いていたアイバン・ミタンキン氏をアルコール類担当ディレクターとしてスカウト。世界各地から集められたウイスキーは、レストランの裏に設けられた幾つもの小さなキャビネットに収納されている。「マッカラン」の25年に加え、「響」の17年や「山崎」の18年も並んでいる。

高価な日本のウイスキーも並ぶ

写真家:Stephanie Noritz / Bloomberg

原題:Once Synonymous with Wall Street, Harry’s Revamps for New Diners(抜粋)

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