香港の「超人」李嘉誠氏、今年も引退巡る発言に注目か-16日年次会見

  • 香港で最も裕福な李嘉誠氏は7月で90歳-長男を後継者に指名済み
  • 香港の住民はその独自のビジネス感覚から李氏を「超人」と呼ぶ

香港の富豪、李嘉誠氏は16日に毎年恒例の記者会見に臨む。自身が率いる主要会社である長江和記実業(CKハチソン・ホールディングス)は、金融を除くとハンセン指数構成銘柄の時価総額で香港最大の企業だが、質問は決算以外にも李氏の引退計画から、マーケット・政治に関する最新の見方まで多岐にわたることが多い。

李嘉誠氏

フォトグラファー:Calvin Sit / Bloomberg

  李氏の記者会見には多数の関係者が押し寄せる。アナリストや投資家が注目するトピックは以下の通り。

7月に90歳

  米国の飛行士アメリア・イアハートが女性として初めて大西洋を横断飛行した年に李嘉誠氏は生まれた。高齢ということもあり、近年は引退を巡る質問が増えている。李氏が引退すれば、一つの時代が終わることを意味する。同氏は香港で最も裕福な人物として知られ、アジア一の富豪になることも多い。香港の住民は世代を問わず、その独自のビジネス感覚から李氏を「超人」と呼ぶ。

李嘉誠氏(右)と長男の李沢鉅氏

写真家:Billy HC Kwok / Bloomberg

  李氏が引退すれば大きな節目を迎えることになるが、同氏は2012年に長男の李沢鉅(ビクター・リー)氏を後継者に指名しており、サプライズは起こりそうにない。普段はインタビューに応じることが少ない李氏だが、16年にはブルームバーグテレビジョンの取材に応じ、後継について心配している人々は息子の沢鉅氏が30年にわたり自身のそばで仕事をし、この数年はフルタイムでグループ各社の経営に関与してきたことを知るべきだと話していた。

香港不動産価格の上昇は続くか

  ここ数年と同様、李氏は不動産市場に関する最新の見方について質問を受ける可能性が高い。香港は既に世界で最も住宅に手が届きにくいことで有名だが、価格が落ち着く兆しは見えない。李氏の主要不動産企業、長江実業集団は過去最高の52億ドル(約5540億円)で香港の高層ビルを売却することで合意したばかり。香港の不動産市場が活況を呈する中、不動産の売却が今後も続くと予想する投資家もいる。

モンコック(旺角)の朗豪坊

フォトグラファー:Joe Chen via Getty Images

  中国金洋資産管理の郭家耀マネジングディレクターは、金利が上昇し始めた場合、住宅価格がどのような反応を示すのかを巡り投資家は手掛かりを探しており、李氏のコメントは特にタイミングが良いかもしれないと話している。

2016年6月に独占インタビューに応じた李嘉誠氏

(出所:Bloomberg)

原題:Will He Retire? What to Watch for as Li Ka-shing Faces the Press(抜粋)

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