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森友問題で停滞する国会、日銀人事にも影響-集中審議開催も野党欠席

  • 内閣総辞職や麻生財務相の辞任求める野党-首相夫人らの証人喚問も
  • ブエノスアイレスG20欠席の可能性、麻生財務相は「国会対応次第」
Shinzo Abe and his wife Akie.
Shinzo Abe and his wife Akie. Photographer: STR/AFP
Shinzo Abe and his wife Akie.
Photographer: STR/AFP

学校法人「森友学園」への国有地売却をめぐる財務省の決裁文書書き換え問題で、国会が停滞している。きょう開催される参院予算員会では同問題の集中審議を行い、安倍晋三首相や麻生太郎財務相が出席するが、政権の責任を追及している野党は欠席する。

  財務省は12日、国会に文書書き換えを認める報告を行った。国有地を巡る問題が発覚して以降の昨年2月下旬から4月までに計14文書が書き換えられた。文書からは安倍昭恵首相夫人の名前が削除されたことも発覚した。野党は内閣総辞職や麻生財務相の辞任を要求。昭恵夫人や書き換えの最終責任者とされる佐川宣寿前国税庁長官の証人喚問も求めている。

  同問題を巡る攻勢を強めている野党は6日以降、参院予算委員会の欠席が続いている。来年度予算案は2月28日に衆院で採決され、月内に自然成立するが、関連する税制改正法案の審議は進んでいない。安倍政権の目玉政策でもある働き方改革関連法案は国会提出にも至っていないのが現状だ。

  日銀総裁、副総裁の国会同意人事にも影響が出ている。衆参では政府が再任案を提示した黒田東彦総裁や雨宮正佳・若田部昌澄両副総裁候補の承認を得られていない。総裁、副総裁の任期切れはそれぞれ4月8日と3月19日に迫る。それまでに採決されなければ一時的に空席は避けられない事態となる。

  来週、アルゼンチンで開催される20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に麻生財務相が出席できない可能性も出てきた。菅義偉官房長官は13日の会見で、G20では資本市場の動向や仮想通貨などを議論するとした上で、日本として「積極的に議論に参加し、日本の考え方を発信していきたい」と語った。麻生財務相は同日、G20への出席は「今の国会の対応、状況次第」と述べるにとどめた。

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