Photographer: Sarah Blesener/Bloomberg

米国株が続落、国務長官解任で懸念広がる

更新日時

13日の米株式相場は続落。経済・政治関連でさまざまなニュースを消化する中で軟調な展開となった。米10年債利回りは低下。

  • 米国株は続落、エネルギー株など安い
  • 米国債は上昇、10年債利回り2.84%
  • NY原油は続落、米生産急増でOPEC減産の取り組みに悪影響との見方
  • NY金は反発、ティラーソン国務長官解任でドル下落

  朝方発表された消費者物価指数(CPI)を受けて、物価の急激な上昇を伴わずに経済が上向きつつあるとの見方が広がった一方、S&P500種株価指数ではエネルギー株が重しとなった。世界の需要は米国の供給増を吸収できない可能性があるとの懸念から、原油相場が値下がりしたことが手掛かり。

  またティラーソン国務長官の突然の解任を受け、市場ではホワイトハウスの動き、特に貿易政策を巡り懸念が広がった。

  S&P500種株価指数は前日比0.6%安の2765.31。ダウ工業株30種平均は171.58ドル(0.7%)下げて25007.03ドル。米国債市場ではニューヨーク時間午後4時46分現在、10年債利回りが3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.84%。 

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は続落。急増する米国からの供給を世界需要で吸収できないかもしれないとの警戒が広がった。米政府は主要なシェール油地域で4月に生産が拡大すると見込んでおり、石油輸出国機構(OPEC)の減産の取り組みが損なわれるとの懸念につながった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は前日比65セント(1.1%)安の1バレル=60.71ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント5月限は48セント下げて64.64ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反発。トランプ米大統領がティラーソン国務長官を解任し、後任にポンペオ中央情報局(CIA)長官を指名したことを受けてドルが下落、逃避の金買いが強まった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は前日比0.5%高の1オンス=1327.10ドルで終了した。

  FBBキャピタル・パートナーズの調査ディレクター、マイク・ベイリー氏は「国務長官に新たな人物が就くことになる」とし、「この新しい人物はこれまで別の職に就いていたわけだが、市場はこの人物の今後の動きを懸念している可能性がある。トランプ大統領により同調するのか。より保護主義的な姿勢を取るのか」と述べた。

  トランプ大統領は前日、ブロードコムによるクアルコム買収を阻止する大統領令に署名。これが嫌気され、13日の市場ではクアルコム株が大幅安。ナスダック100指数の重しとなった。

原題:Stocks Decline as Trump Cabinet Turmoil Deepens: Markets Wrap(抜粋)
Oil Slides on Speculation U.S. Surge Will Undermine OPEC Cuts
Gold, Copper Rally as Trump’s Tillerson Firing Sinks the Dollar

(第6段落以降を追加し、更新します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE