米国債、高利回りだけでは魅力不十分-投資家殺到せず、需要そこそこ

  • 10年債の落札利回りは2.889%、2014年来の高水準
  • 投資家は今後ますます大きな譲歩を求めるようになるとジェフリーズ

米国債利回りが数年ぶりの高水準付近にある中、12日の計490億ドル(約5兆2400億円)の3・10年債入札では投資家が殺到するのではないかと思われた。

  しかし、供給急増への投資家懸念は高利回りで解消できるものではなかったようだ。応札倍率はせいぜい「平均的」な水準にとどまった。

  280億ドルの3年債の落札利回りは2007年以来で最高だったが、応札倍率は昨年11月以来の低水準。210億ドルの10年債は14年来の高利回りで落札されたが、応札倍率は過去2年の平均付近だった。

  ジェフリーズのマネーマーケット・エコノミスト、トーマス・サイモンズ氏はリポートで「入札規模が大きくなるにつれ、投資家は今後ますます大きな譲歩を求めるようになると思われる」と記述した。

  財務省は財政赤字拡大への対応として入札の規模を拡大している。連邦準備制度が保有債券の売却を進めていることも供給増につながり、需要は徐々に弱まりつつある。

  入札での需要の弱さが米国債相場の持続的下落につながるという証拠はほとんどないが、10年物の利回りが3%に達するとの観測を和らげる方向には働かない。

年限規模落札利回り応札倍率Pディーラー%直接入札%間接入札%
3年280億ドル2.436%2.9440.7%9.3%50%
10年210億ドル2.889%2.5027.3%6.5%66.2%

原題:Highest Yields in Years Needed to Bring Buyers to U.S. Auctions(抜粋)

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