ソロモン氏の単独社長昇格、ゴールドマンの将来の姿を示唆か

  • ソロモン氏が経営トップの地位に就けば投資銀行担当者が台頭か
  • トレーディング部門が逆風に直面する中、指導者交代で新たな視点も

ゴールドマン・サックス・グループのリーダーらが半年前に同社をより伝統的な銀行に再編する戦略を打ち出した際、プレゼンテーションを主導したのはトレーディングのベテラン、ハービー・シュワルツ氏だった。しかし今、次期最高経営責任者(CEO)を目指すレースで同氏の対抗馬だったデービッド・ソロモン氏がその戦略を実行に移す公算が大きくなった。

  ソロモン氏(56)は今週、ロイド・ブランクファインCEOの後継候補に一躍浮上。これは共同社長として1年3カ月にわたり経営トップの座を狙ってしのぎを削ったソロモン、シュワルツ両氏の運命の劇的な変化を示す。同時に社内の構造変化を促し、ソロモン氏が熟知する投資銀行やファイナンスといった事業が、同社の利益を長年押し上げてきたセールスやトレーディング事業に追い迫ることになりそうだ。

  コンパス・ポイント・リサーチ&トレーディングのアナリスト、チャールズ・ピーボディ氏は「力のシフトが起こることは間違いない」と述べ、強力な経営委員会の構成にも影響し得ると予想した。

  内部関係者によれば、ソロモン氏の事業を構築する能力や、同氏がまとめたディールメーキング担当チームの強さ、そして才能ある人材を採用し引き留める取り組みをブランクファイン氏と取締役会は評価した。同社はヘッジファンドを取引先として重視し過ぎ、事業法人を犠牲にしたと判断していることから、ソロモン氏のこうした資質がさらに重要性を増した。

  UBSグループのアナリスト、ブレナン・ホーケン氏は12日付のリポートで、「トレーディング部門の業績は過去2ー3年、明らかな逆風に直面した。指導者交代が新たな視点をもたらす可能性があると考えられる」と指摘。多様な経歴を持つソロモン氏の下で、トレーディング事業からのシフトに「微妙に弾みが付くだろう」と予想した。

  ゴールドマンはブランクファインCEOの退任時期については詳述していない。シュワルツ氏(54)は4月20日付で退社し、ソロモン氏が単独社長兼最高執行責任者(COO)に就任する。

ブルームバーグのラミー・イノセンシオがゴールドマンのCEO後継計画についてリポート。

(出所:Bloomberg)

原題:What Solomon’s Ascent at Goldman Signals About the Firm’s Future(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE