Photographer: Akos Stiller/Bloomberg

国際決済銀行:中銀はデジタル通貨のリスクとメリットの研究を

  • すぐに法定通貨として活用するには依然リスクが高過ぎる-リポート
  • ブエノスアイレスで来週開催のG20では規制の問題が議論される

国際決済銀行(BIS)は12日、「中央銀行のデジタル通貨(CBDC)」に関するリポートを公表、同通貨は各国・地域の中銀が検討すべき画期的な手段だが、すぐに法定通貨として活用するには依然としてリスクが高過ぎるとの見解を示した。

  BISはリポートで、将来的には新たな形の通貨を当局が発行し、金融機関同士の支払いなどの目的に使われるかもしれないと指摘。同時に、一般の人々に広く提供されれば、デジタル通貨が従来型の貸し手を不安定化させる恐れがあると警告した。

  支払いと市場インフラに関するBISの委員会を率いる欧州中央銀行(ECB)のクーレ理事は、「中銀による汎用(はんよう)デジタル通貨は、通貨供給の方法と金融システムにおける中銀の役割に大変革をもたらす可能性があるが、そうしたことは未知の領域だ」と語った。

  このためBISでは、中銀のデジタル通貨の導入が検討されるようになる前であっても、もっと多くの「実験と経験」が必要となるであろうと警戒を呼び掛けた。

  ビットコインなど仮想通貨が中銀のホームグラウンドを侵しかねない現状にあって、各国・地域の当局は支払いのための新たな方法を模索しており、アルゼンチンのブエノスアイレスで来週開かれる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議では、規制の問題が議論される予定だ。

原題:Central Banks Urged to Study Digital Currency Risks and Rewards(抜粋)

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