米国市民ケーン氏がNZに警鐘-外国人の住宅購入禁止は投資遠ざける

  • 労働党政権は投機など抑制し住宅値上がりを抑える方針
  • 投資会社で富築いたケーン氏、NZにプライべートなゴルフ場持つ

ニュージーランド(NZ)が導入しようとしている外国人への中古住宅販売禁止措置は国の評判を損ね、裕福な投資家を遠ざける。米カリフォルニア州の富豪リック・ケーン氏はこう警鐘を鳴らす。

リック・ケーン氏

撮影:David Crotty / Patrick McMullan via Getty Images

  NZに高級ゴルフ場を建設したケーン氏は南半球のこの国で投資を拡大したいと考えている。NZでは、住宅価格の急上昇を抑えるため外国人の中古住宅購入を禁止する立法措置が提案されているが、こうしたやり方は意図せぬ結果を招くと何人もの裕福な事業家が主張しており、ケーン氏もその1人だ。

  ケーン氏はNZ議会で法改正を検討する委員会に提出した文書に、「NZに貢献したいと考えている私のビジョンが今、脅かされている」と記した。法改正となれば「個人への影響に加え、われわれのようにこの国を見いだし、相当のリソースをNZの保全と保護、向上に充てたいと考えている人々に影響を与えるだろう」と論じた。 

  昨年の政権交代に伴い誕生した労働党を中心とする連立政権は、外国人による投機的な住宅購入の禁止を含むさまざまな措置で住宅危機に対応すると表明。記録的な人口流入に建設不足が重なり、NZの住宅相場は過去10年で60%余り上昇。国内最大の都市オークランドでは住宅価格が2007年からほぼ倍増し、平均で100万NZドル(約7800万円)を突破した。住宅購入が一段と難しくなり、家賃も上昇。ホームレスも増えている。

  NZのロバートソン財務相は11日のテレビインタビューで、「住宅市場の正常化が本当に重要だ。初めて住宅を購入しようとする国民に公平な場を提供していく」と説明する一方で、NZは海外からの投資を歓迎しており、「われわれが望むのはNZ経済の生産性を支える良質の投資だ」と述べた。

ベイ・オブ・アイランズ(ニュージーランド)

フォトグラファー:Tim Clayton / Corbis via Getty Images

  投資会社ケーン・アンダーソン・キャピタル・アドバイザーズを共同で創業し資産を築いたケーン氏は2015年、オークランドの北105キロ付近にプライベートゴルフクラブ「タライティ」をオープン。トム・ドーク氏設計のこのコースはどのホールからも太平洋の素晴らしい展望を楽しめる。ゴルフダイジェストの「世界最高のゴルフコース100」では6位にランクされた。

原題:The Rich Aren’t Happy About New Zealand Foreign Bolthole Ban (1)(抜粋)

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