3月12日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル下落、米財政赤字懸念やロシア捜査関連報道で

  12日のニューヨーク外国為替市場ではドルが下げ、ドル指数は日中安値を模索する場面が目立った。薄商いの中、ロシア疑惑捜査を巡る展開や米財政赤字への懸念を反映した。英国の欧州連合(EU)離脱交渉を楽観視する見方が広がり、ポンドは上昇した。

  ロシア疑惑捜査に関連し、下院情報委員会が事情聴取を終了、証言に基づく報告作成を開始する可能性があるとの報道を受け、ドル指数は下げ幅を拡大した。ポンドは主要10通貨のほぼ全てに対し上昇。英EU離脱省のウォーカー政務次官が、EU離脱後の移行期間について合意に「極めて近い」と述べたのが買いを誘った。

  ニューヨーク時間午後4時40分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前週末比0.3%安。ドルは円に対して0.4%下げて1ドル=106円40銭。ユーロは対ドルで0.2%上げて1ユーロ=1.2336ドル。

  2月の米財政赤字は2150億ドルと、6年ぶりの水準に拡大した。統計発表を受けてポンドは対ドルで午後に一段高となり、0.5%高の1ポンド=1.3918ドルで日中高値を付けた。

  円とスイス・フランは幅広く上昇。この日の米国債入札や、週内に発表予定の米インフレ指標が意識され、リスク選好ムードが後退した。

欧州時間の取引

  円が主要通貨の大半に対し上昇。麻生太郎財務相の発言が材料視された。財務相は森友文書書き換え問題を巡って辞任することは考えていないと述べた。欧州連合(EU)が米国の関税計画に対抗する姿勢をあらためて示したものの、ユーロは横ばいで推移した。
原題:Dollar Drops Amid U.S. Budget Deficit Woes, Russia Headlines(抜粋)
Yen Climbs as Political Scandal Escalates; U.S. Tariffs in Focus(抜粋)

◎米国株・国債・商品:株下落、関税巡り不透明感-国債上昇

  12日の米株式相場は下落。先週末発表された雇用統計を好感して朝方は上昇して始まったが、その後は輸入関税を巡る不透明感が広がり、上げを失う展開となった。また13日発表の米消費者物価指数を控えて様子見の姿勢が広がった。一方で米国債は上昇、商品は大半が値下がりした。

  • 米国株は下落、関税巡る不透明感などで
  • 米国債は上昇-10年債利回り2.87%
  • NY原油は反落、米シェール生産拡大に関する政府報告で
  • NY金は反落、米利上げペース加速見通しで需要減退

  先週は雇用統計で経済の力強さがあらためて示されたこともあり、週間ベースで3.5%高となった。ただ市場のセンチメントはなお不安定だ。トランプ大統領が全面的な貿易戦争も辞さない姿勢を示していることが背景にある。今週は中国の経済指標のほか、米国でもインフレや小売売上高の指標が発表される中、市場は楽観を維持するためのさらなる材料を求めている。

  S&P500種株価指数は前週末比0.1%安の2783.02。ダウ工業株30種平均は157.13ドル(0.6%)下げて25178.61ドル。米国債市場ではニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りが3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.87%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は反落。米国のシェールオイル生産の拡大を示す政府報告が売り手掛かりとされた。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は前週末比68セント(1.1%)安の1バレル=61.36ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント5月限は54セント下げて64.95ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反落。経済成長見通しの改善で米国の利上げペースは速まるとの見方が強まっており、年初来の上昇率は1%未満に縮小した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は前週末比0.2%安の1オンス=1320.80ドルで終了した。

  オッペンハイマーの最高投資ストラテジスト、ジョン・ストルツファス氏は「決算シーズが終わり、税制改革も実施された。鉄鋼・アルミニウム輸入への関税は近く発効となる、投資家には熟慮する要素が多くあるだろう」と述べた。

  この日はダウ平均とS&P500種が下げた一方、テクノロジー株の比重が大きいナスダック100 指数は堅調を維持した。
原題:Stocks Close Lower Before Inflation, Retail Data: Markets Wrap(抜粋)
Oil Slides as Growing Shale Supply Seen Stabilizing U.S. Hub
Gold Struggles to Hold 2018 Gain as Rates Outlook Damps Demand

◎欧州債:上昇、大規模入札控えるイタリア債はアンダーパフォーム

  12日の欧州債相場は、域内金融機関の発行が相次いだものの国債は上昇した。スペインやポルトガルなど周辺国債が上げを主導したが、13日に大規模な入札を控えるイタリアはアンダーパフォームだった。

  この日はHSBCフランスが5年債、インテーザ・サンパオロが10年債、BNPが7年債、ヨークシャー・ビルディング・ソサイエティーが5年債などを発行した。

  世界的に国債発行が相次ぐ今週で、先陣を切った米国3年債入札は需要堅調だった。

  イタリア債の利回り曲線はスティープ化し、スペイン債に対するスプレッドは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)拡大した。
原題:EGBs Edge Higher in Quiet Trading; End of Day Curves,Spreads(抜粋)

(米国株・国債・商品を更新します.)
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