Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

米国株下落、関税巡り不透明感

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Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

12日の米株式相場は下落。先週末発表された雇用統計を好感して朝方は上昇して始まったが、その後は輸入関税を巡る不透明感が広がり、上げを失う展開となった。また13日発表の米消費者物価指数を控えて様子見の姿勢が広がった。一方で米国債は上昇、商品は大半が値下がりした。

  • 米国株は下落、関税巡る不透明感などで
  • 米国債は上昇-10年債利回り2.87%
  • NY原油は反落、米シェール生産拡大に関する政府報告で
  • NY金は反落、米利上げペース加速見通しで需要減退

  先週は雇用統計で経済の力強さがあらためて示されたこともあり、週間ベースで3.5%高となった。ただ市場のセンチメントはなお不安定だ。トランプ大統領が全面的な貿易戦争も辞さない姿勢を示していることが背景にある。今週は中国の経済指標のほか、米国でもインフレや小売売上高の指標が発表される中、市場は楽観を維持するためのさらなる材料を求めている。

  S&P500種株価指数は前週末比0.1%安の2783.02。ダウ工業株30種平均は157.13ドル(0.6%)下げて25178.61ドル。米国債市場ではニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りが3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.87%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は反落。米国のシェールオイル生産の拡大を示す政府報告が売り手掛かりとされた。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は前週末比68セント(1.1%)安の1バレル=61.36ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント5月限は54セント下げて64.95ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反落。経済成長見通しの改善で米国の利上げペースは速まるとの見方が強まっており、年初来の上昇率は1%未満に縮小した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は前週末比0.2%安の1オンス=1320.80ドルで終了した。

  オッペンハイマーの最高投資ストラテジスト、ジョン・ストルツファス氏は「決算シーズが終わり、税制改革も実施された。鉄鋼・アルミニウム輸入への関税は近く発効となる、投資家には熟慮する要素が多くあるだろう」と述べた。

  この日はダウ平均とS&P500種が下げた一方、テクノロジー株の比重が大きいナスダック100 指数は堅調を維持した。

原題:Stocks Close Lower Before Inflation, Retail Data: Markets Wrap(抜粋)
Oil Slides as Growing Shale Supply Seen Stabilizing U.S. Hub
Gold Struggles to Hold 2018 Gain as Rates Outlook Damps Demand

(最終2段落を追加。更新前の記事は10年債利回りを訂正済みです.)
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