きょうの国内市況(3月12日):株式、債券、為替市場

国内市況の過去の記事はこちらです。指標はここをクリックして下さい。

●日本株は3日続伸、雇用統計受け穏当な米利上げ見込む-全33業種高い

(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)

  東京株式相場は3営業日続伸。米国雇用者数の順調な伸びが確認された半面、賃金の伸びは予想以下となり、米利上げペースの加速に対する警戒感が後退した。機械や自動車、ゴム製品など輸出株、鉱業や石油など資源株中心に東証1部33業種は全て高い。

  TOPIXの終値は前週末比25.82ポイント(1.5%)高の1741.30、日経平均株価は354円83銭(1.7%)高の2万1824円03銭。

  アリアンツ・グローバル・インベスターズ・ジャパンの寺尾和之最高投資責任者は、米雇用統計の結果を受け、「少し前にあった適温相場と同じ流れで上昇した」と指摘。財務省の森友学園を巡る文書書き換え問題については、問題長期化による支持率低下で「秋の自民党総裁選で安倍首相が負けるようなことがあれば、評価は変わってくるが、そのリスクを織り込むには時期尚早」との見方を示した。

  東証1部33業種の上昇率上位は機械、ゴム製品、鉱業、海運、石油・石炭製品、非鉄金属、輸送用機器、銀行など。

  売買代金上位では、モルガン・スタンレーMUFG証券が投資判断を強気に上げたエーザイ、第1四半期の営業増益決算を野村証券が評価したカナモトが大幅高。技術説明会を受け、事業化を意識した国内ゲノム医療の進展はポジティブとSMBC日興証券が好感したシスメックスも高い。半面、ソニーや資生堂、ヤクルト本社、シマノ、エムスリーは安い。

  東証1部の売買高は12億5360万株、売買代金は2兆3973億円、代金は先物・オプションの特別清算値(SQ)算出で膨らんだ前週末から3割以上減少。値上がり銘柄数は1712、値下がりは309。

●長期金利は横ばい、株高・米債安と好需給が綱引き-森友問題注目続く

(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)

  債券市場では先物相場が横ばい。長期金利も横ばいで推移した。年度末を控えた需給環境の良さを背景に先物市場で買いが先行した一方、国内株式相場の上昇や米国債相場の下落もあって方向感に欠けた。財務省による森友学園関連文書の書き換え問題に関心が集まったが、相場全体への影響は限定的だった。

  長期国債先物市場で中心限月3月物は前週末比4銭高の151円04銭で取引を開始。直後に151円06銭を付けた後は、株高を受けて150円99銭と下落に転じる場面もあった。午後にかけても前週末の終値付近でもみ合い、結局は横ばいの151円00銭で引けた。日中売買高は6月物が3月物を上回り、午後3時半からの夜間取引から中心限月が移行した。

  JPモルガン証券の山脇貴史債券為替調査部長は、長期金利が0.05%を下回る中でさらに買い進む動きは一服しており、株価も政治スキャンダルにもかかわらず踏みとどまっていると指摘。それでも日本銀行の金融緩和が長期化するとの見方が浸透しており、債券相場は綱引き状態にあると述べ、いわゆる森友問題は引き続き関心の的だろうと続けた。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の350回債利回りは、日本相互証券が公表した前週末午後3時時点の参照値と同じ0.045%で推移した。新発2年物の386回債利回りは0.5bp高いマイナス0.155%、新発5年物の134回債利回りは横ばいのマイナス0.12%で取引された。

  超長期ゾーンでは、新発20年物の163回債利回りが横ばいの0.535%で売買された。新発30年物の58回債利回りは0.5ベーシスポイント(bp)高い0.76%で開始し、午後は0.755%で推移した。

●ドル・円下落、森友文書問題で一時106円前半-麻生会見後下げ渋り

(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)

  東京外国為替市場のドル・円相場は一時1ドル=106円台前半に下落。財務省が学校法人「森友学園」の国有地売却に関する決裁文書の書き換えを認めたとの報道を受けて、安倍晋三政権への影響懸念からドル売り・円買いが優勢となった。もっとも麻生太郎財務相が午後の会見で辞任を否定したことを受け下げ渋った。

  午後3時28分現在のドル・円相場は前週末比0.1%安の1ドル=106円73銭。午前の仲値公表にかけて106円97銭まで上昇した後、森友学園関連報道を受けて、午後に入って一時106円36銭まで下落した。麻生財務相の会見後は、やや下げ幅を縮小した。

  みずほ証券の鈴木健吾チーフFXストラテジストは、「森友問題を材料にして円高という話だが、海外市場が開くのを控えて、麻生財務相が辞めないと発言したことを好感して、やや買い戻しが入っている」と指摘。「安倍内閣退陣・アベノミクス後退となれば円買いだが、麻生財務相は辞めないと言っている。政局を材料にした為替の動きは長く続くと思えない」と述べた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE