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Photographer: Justin Chin
cojp

香港の金利もようやく上昇か-金融管理局が香港ドル買い介入なら

  • 香港ドルは米ドルとの許容変動幅の下限に近づく
  • HKMAが香港ドル買いなら流動性吸収、香港の銀行間金利押し上げ
Hong Kong one-hundred dollar banknotes are arranged for a photograph in Hong Kong, China, on Wednesday, Jan. 20, 2016. Hong Kong dollar forwards sank to their weakest level this century, interbank loan rates jumped the most in seven years and the Hang Seng Index tumbled as China's market turmoil fueled speculation the city's 32-year-old currency peg will end.
Photographer: Justin Chin

通貨が下げていれば利上げで対応するのが分かりやすいが、香港の金融当局は独自に金利を引き上げることはできない。それが問題になってきた。

  香港は35年前に金融政策の独立性を放棄し米金融当局と足並みをそろえており、約10年にわたる海外中銀の積極的な金融刺激策に伴い資金が流入する中で、状況を見守ること以外に選択肢はなかった。こうした資本流入は集合住宅から駐車場に至るまであらゆる価格を押し上げてきた。

  その間に状況は悪化し、香港ドルの対米ドル相場は当局が香港ドル買い介入をせざるを得ない水準近くまで下げてきた。香港の資産バブルを懸念していた政治家らにとってもこれ以上ないタイミングで引き締めが訪れるかもしれない。

  オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)の楊宇霆エコノミスト(香港在勤)は「住宅価格が10年間も一本調子で上昇してきたのはなぜか。香港経済に関連したものではない。純粋に金融面の現象だ」と指摘。「香港の金利が上がらなければ資産価格が調整するのは難しい」と話す。

Cheap Money, Pricey Homes

  香港ドルが米ドルとの許容変動幅の下限である7.85香港ドルに達した場合、香港金融管理局(HKMA、中央銀行に相当)は香港ドル買いに踏み切らざるを得なくなる。流動性を吸収することになり、最終的には米国に見劣りする香港の銀行間金利を押し上げることになる。米国との金利差拡大は香港ドルの下落要因となってきた。

  香港ドルは1米ドル=7.8378香港ドルと、許容変動幅の下限まで0.16%以内まで迫ってきている。

  HKMAの陳徳霖(ノーマン・チャン)総裁は許容変動幅の下限を防衛するため介入すれば、マネタリーベースが徐々に縮小し香港の金利は正常に向かうと指摘。これを受けて市場では今後の金利上昇を織り込む動きも出始めている。

This Time It's Different

原題:Hong Kong Sees Salvation From Asset Bubbles in Currency Weakness(抜粋)

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