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原油60ドル割れの可能性、米輸出急増でOPEC合意瓦解も-ING

  • 米国がアジア市場シェアを浸食しつつあるとING
  • INGは18年後半のブレント原油を57ドルと予想

原油相場は再び1バレル=60ドルを割り込む恐れがあると、INGグループが指摘した。米国のアジアへの輸出急増で、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の産油国との合意が損なわれかねないとみている。

  商品ストラテジストのウォーレン・パターソン氏は、OPECは生産抑制と供給過剰の緩和に向けた2017年の合意を順守しているものの、重要なアジアの市場シェアを浸食しつつある米国の動向を受けて、一部産油国が増産に踏み切る可能性があると指摘。その結果、昨年6月以来40%余り上昇している原油相場が下げに転じかねないとの見方を示した。

  パターソン氏はシンガポールでのインタビューでOPEC加盟国とロシアなど他の産油国との減産合意について、「合意が長期化すれば、瓦解(がかい)し始めるだろう」と指摘。「米国に市場シェアを奪われ続けている」と述べた。

U.S. Crude Heads to Asia

Asian refiners are increasing their U.S. oil purchases

Source: U.S. Energy Information Administration

  北海ブレント原油は現在、65ドル近辺で推移。昨年6月時点では45ドル前後だった。INGは18年後半のブレント原油を57ドルと予想している。

  米国の原油生産量は日量1000万バレル余りと、1970年に付けた過去最高を突破する一方、輸出も急増している。米エネルギー情報局(EIA)のデータによれば、過去半年間の原油輸出は平均約150万バレルと、それ以前の半年間のほぼ2倍。アジアが最大の買い手となっている。

原題:U.S. Oil Export Surge Means OPEC’s Production Cuts May Be Doomed(抜粋)

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