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Photographer: Akio Kon/Bloomberg
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日本株は3日続伸、雇用統計受け穏当な米利上げ見込む-全33業種高い

更新日時
  • 2月の米雇用者数は31.3万人増える、平均時給は予想以下の2.6%増
  • 財務省が森友関連文書の書き換え認める、麻生財務相は進退考えず
A man looks at screens displaying stock indices at the Tokyo Stock Exchange (TSE), operated by Japan Exchange Group Inc. (JPX), in Tokyo, Japan, on Friday, Feb. 9, 2018. The Topix index headed for its worst week in two years following a meltdown in U.S. equities amid concern rising interest rates will damp economic growth.
Photographer: Akio Kon/Bloomberg

12日の東京株式相場は3営業日続伸。米国雇用者数の順調な伸びが確認された半面、賃金の伸びは予想以下となり、米利上げペースの加速に対する警戒感が後退した。機械や自動車、ゴム製品など輸出株、鉱業や石油など資源株中心に東証1部33業種は全て高い。

  TOPIXの終値は前週末比25.82ポイント(1.5%)高の1741.30、日経平均株価は354円83銭(1.7%)高の2万1824円03銭。

  アリアンツ・グローバル・インベスターズ・ジャパンの寺尾和之最高投資責任者は、米雇用統計の結果を受け、「少し前にあった適温相場と同じ流れで上昇した」と指摘。財務省の森友学園を巡る文書書き換え問題については、問題長期化による支持率低下で「秋の自民党総裁選で安倍首相が負けるようなことがあれば、評価は変わってくるが、そのリスクを織り込むには時期尚早」との見方を示した。

Tokyo Stock Exchange As Asian Stocks Rebound After Korean Fears Abate

東証内

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  米労働省が9日に発表した2月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比31万3000人増加し、市場予想の20万5000人を上回った。平均時給は前年比2.6%増と伸びが鈍化し、市場予想(2.8%増)を下回った。

  穏当な利上げペース、米景気の先行きに楽観的な見方が広がった同日の米国株は、ダウ工業株30種平均が400ドル以上上昇と大幅続伸。ニューヨーク原油先物は3.2%高と反発、海外市場ではリスク選好の動きが広がった。

  週明けの日本株は朝方から幅広い業種に買いが優勢となり、午前の取引で日経平均は一時501円(2.3%)高の2万1971円と2月28日以来の2万2000円回復が目前に迫った。みずほ証券エクイティ調査部の三浦豊シニアテクニカルアナリストは、米国の「賃金の伸びが予想を下回ったことの意味は大きく、利上げペースが年3、4回から過度に増えるとの警戒感が後退し、株式市場にとっては良い状況の緩やかな利上げが期待できる」と言う。

  また、証券ジャパンの大谷正之調査情報部長は、日経平均の予想「PERは12ー13倍台にあり、米国の16ー17倍台と比較しても割安」とした上で、チャート上は25日移動平均線を上回り、「次の節目は2月27日の2万2502円。ここを抜ければ、2月14日と3月5日をダブルボトムとし、底打ち完了となる」と話した。

  ただ、午前10時30分すぎに森友学園文書を巡る問題で、財務省が書き換えを認めたことが伝わると、為替市場で円が強含み、株価指数の上値も重くなった。丸三証券の服部誠執行役員は、「きょうの日本株は好材料とマイナス材料の綱引き。外国人投資家は政治の安定を日本株の買い材料とみている部分が強く、森友問題で財務省が書き換えを認めたことが嫌気された」と言う。

  麻生太郎財務相は12日午後2時すぎから省内で会見、行政文書の書き換えは由々しき事態と謝罪した上で、理財局の一部職員が関わったとの認識を示した。自身の進退は「考えていない」と述べた。きょうのドル・円は朝方の1ドル=106円90銭台に対し、午後は一時106円30銭台に振れた。

  東証1部33業種の上昇率上位は機械、ゴム製品、鉱業、海運、石油・石炭製品、非鉄金属、輸送用機器、銀行など。売買代金上位では、モルガン・スタンレーMUFG証券が投資判断を強気に上げたエーザイ、第1四半期の営業増益決算を野村証券が評価したカナモトが大幅高。技術説明会を受け、事業化を意識した国内ゲノム医療の進展はポジティブとSMBC日興証券が好感したシスメックスも高い。半面、ソニーや資生堂、ヤクルト本社、シマノ、エムスリーは安い。

  • 東証1部の売買高は12億5360万株、売買代金は2兆3973億円、代金は先物・オプションの特別清算値(SQ)算出で膨らんだ前週末から3割以上減少
  • 値上がり銘柄数は1712、値下がりは309
    年初来の日経平均株価チャート
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