ドイツ銀の資産運用部門IPO最大18億ユーロ規模

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  • ドイツ銀はDWSのIPO価格の仮条件を1株30-36ユーロに設定
  • 日本生命がDWS株式の5%を発行価格で取得することで合意が成立

A logo sits illuminated on Deutsche Bank AG headquarters office building in Frankfurt, Germany.

Photographer: Krisztian Bocsi/Bloomberg
Photographer: Krisztian Bocsi/Bloomberg

ドイツ銀行は、資産運用部門ドイチェ・アセット・マネジメント(DWS)の新規株式公開(IPO)を最大18億ユーロ(約2368億円)規模とする計画だ。DWSのIPOはドイツ銀の経営改善戦略の柱と位置付けられる。

  ドイツ銀の11日の発表によれば、同行は4000万株の売り出しを予定し、DWSのIPO価格の仮条件を1株30-36ユーロに設定した。需要が予定株数を上回る場合、アップサイズ・オプションやオーバーアロットメントを通じて、1000万株を投資家に追加販売する可能性もある。IPO価格の仮条件に基づくDWSの企業価値は60億-72億ユーロ。上場初日の取引は3月23日を予定する。

  一方、日本生命保険がDWS株式の5%を発行価格で取得する合意も成立した。ドイツ銀は日本生命を「コーナーストーン(要となる)投資家」とした上で、今回の「戦略的な提携はアジア地域の成長に重点を置くわれわれの取り組みに合致するものであり、その加速に寄与するだろう」と説明。日本生命との提携についてそれ以上の詳細は明らかにしていない。

  ドイツ銀のジョン・クライアン最高経営責任者(CEO)は、同行の資本増強を目的にDWSのIPOを推進。市場のボラティリティーが高まる中で今回のIPOが成功すれば、同CEOにとって重要な成果となる。ニコラス・モロー氏がCEOを務めるDWSは、資産運用ビジネスの拡大を迫る圧力にさらされているが、株式公開で独立性が増すほか、合併・買収(M&A)でもより柔軟な対応が可能になる。

  バークレイズのアナリスト、ダニエル・ギャロッド氏は2月後半の顧客向けリポートで、グローバル規模でさまざまな資産クラスに分散投資されるポートフォリオがDWSの「主な魅力」だと指摘する一方、資金フローが再び純流出に転じたり、コスト削減に失敗したりする大きなリスクもあると分析した。

America Last

DWS has been bleeding money in the U.S. but its German funds have seen nice inflows

Source: Deutsche Bank investor presentation

Note: Net flows at Deutsche Bank's asset management unit by geography in billion euros

  事情に詳しい複数の関係者が発表前の段階で語ったところでは、DWSの運用資産額は約7000億ユーロ。株式公開後の時価総額は60億-80億ユーロになると見込まれる。運用資産額がほぼ倍の資産運用会社アムンディの時価総額は137億ユーロとなっている。

原題:Deutsche Bank to Raise Up to EU1.8 Billion in DWS Unit IPO (1)(抜粋)

(DWSの運用資産額と予想される時価総額を追加して更新します.)
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