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首脳会談前に米国は金委員長に譲歩せず-ポンペオCIA長官

更新日時
  • 金委員長は核・ミサイル実験停止などの提案順守必要とポンペオ氏
  • 米国の対北朝鮮制裁が効いているとムニューシン財務長官

ポンペオ米中央情報局(CIA)長官は11日、トランプ米大統領が同意した5月までの米朝首脳会談に向けた協議とその後の交渉で、米国は北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長に譲歩するつもりはないと述べた。

Senate Intelligence Committee Holds Hearing On Worldwide Threats With CIA And FBI Directors

ポンペオCIA長官

写真家:ザック・ギブソン/ブルームバーグ

  ポンペオ長官は「FOXニュース・サンデー」とのインタビューで、金委員長は自身が提示した核・ミサイル実験の停止や米韓合同軍事演習の継続容認、非核化を議題とすることなどの譲歩案を順守しなければならないと語った。

  同長官は、「金正恩委員長が譲歩した条件で北朝鮮が対話を開始しなければならなくなったのは、われわれが北朝鮮経済をかつてないほど大きなリスクにさらし、北朝鮮の指導者に極めて強い圧力を加えた結果だ」と説明し、北朝鮮への制裁は続くと述べた。

  ムニューシン財務長官はNBCの番組「ミート・ザ・プレス」とのインタビューで、米国の制裁が北朝鮮経済に影響を及ぼしているのは明らかであり、その結果、金委員長は交渉のテーブルに着かざるを得なくなったと語った。

  現職の米大統領と北朝鮮の最高指導者の会談が実現すれば史上初めてであり、数十年来の米外交政策を覆すことになる。ただ一部専門家は、これは追加経済制裁を回避して、その間に兵器開発を続けようとする金委員長の引き延ばし工作の可能性があると指摘する。

  ホワイトハウスのシャー副報道官はABCの番組「ジス・ウィーク」で米朝首脳会談が実現しない可能性はあるかと問われ、「その可能性はある。実現しないとしたら、それは北朝鮮側の責任だ。彼らはこれまでも約束をしては裏切ってきた」と語った。また首脳会談の開催地が平壌になる可能性はあまり高くないが、まだどの場所も除外されていないとした。

  オバマ前政権で大統領副補佐官(戦略広報担当)を務めたベン・ローズ氏は、外交的アプローチを採用したことは正しいが、経験豊富な外交官でなければ解決不可能な複雑かつ流動的な状況を乗り切る能力がトランプ大統領にあるかどうかが問題だとABCとのインタビューで指摘。「これは不動産取引でもなければリアリティー番組でもない」と述べた。

  ウォーレン上院議員(民主)も、駐韓米大使が不在な上に、重要スタッフの退任で国務省の機能が低下している中で、複雑な交渉を進める必要があるため、トランプ大統領が金委員長に翻弄(ほんろう)される可能性があると警告。「トランプ大統領が交渉を行い、利用されるのではないかと強く懸念している」とCNNの番組「ステート・オブ・ザ・ユニオン」で語った。

原題:No U.S. Concessions Before North Korea Talks, Pompeo Says (2)(抜粋)

(ウォーレン上院議員のコメントなどを追加して更新します.)
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