シカゴ連銀総裁:追加利上げの是非については忍耐強く判断する余地

  • 2月の米雇用統計は「非常に良い」数字だったが賃金の伸び低調
  • インフレ圧力が一段と勢いづくまで待つことに利点

シカゴ連銀のエバンス総裁は9日、インフレ圧力が一段と勢いづいていることを物価統計が示すまで、追加利上げは先送りするほうが望ましいとの見解を示した。

  エバンス総裁はブルームバーグテレビジョンのインタビューで、政策当局者が「インフレのデータが動意づくと確信」するまで「もう少しだけ待つことに利点はある」と語った。同総裁は昨年12月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げに反対票を投じた。今年は投票権を持たない。

シカゴ連銀のエバンス総裁は、2月の米雇用統計が「非常に良い」数字だったと語る。

(出所:Bloomberg)

  先物市場の動きは、投資家が次回3月20-21日のFOMC会合での追加利上げをほぼ確実視していることを示している。米労働省が9日発表した2月の雇用統計では、雇用者数が大きく増加したものの、平均時給の伸びは2.6%と、前月の2.8%から鈍化した。

  エバンス総裁は雇用統計について、「非常に良い報告だと思った。労働市場は極めて堅調だが、賃金の力強い伸びにはまだつながっていないことを示す興味深い展開の一つだ」と指摘した。

  同総裁は、低い失業率が「インフレにある程度の上昇圧力をかけるはずだが、こうした影響はかなり小さいものだと考える。賃金の伸びが上向いていないという事実が、それについてやや疑問を生じさせている」と語った。

  エバンス氏は、インタビュー後の同日の講演で、連邦準備制度理事会(FRB)のインフレ目標見直しの機が熟していると指摘。「経済が最大限の雇用と物価安定に近い状態にある今こそ、必然的に発生する望ましいとは言い難い状況に一層適切に対応するため、金融政策の枠組みをどう見直すかを綿密に検討する良い時期だ」と述べた。

原題:Evans Sees Scope for Patience Before Fed Raises Rates Again (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE