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ドラギECB総裁:QE緩和バイアスの削除、ユーロ圏の回復が正当化

  • 必要ならば債券購入の規模拡大の選択肢を放棄
  • 貿易についての一方的な行動は「危険」と警鐘

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は8日、ユーロ圏経済の改善が、必要ならば債券購入の月額を拡大するとの文言の削除を妥当なものにしたと説明した。

  ECBは、インフレ見通しが悪化した場合は債券購入の「規模拡大や期間延長」が可能だとする緩和バイアスへの言及をなくし、市場を驚かせた。月額300億ユーロで少なくとも9月末まで購入を継続するとの文言は維持した。ドラギ総裁によれば、文言変更の決定は全会一致だった。

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The European Central Bank tweaked its language at today’s meeting

Source: ECB

  量的緩和(QE)を巡るこの表現は「2016年に導入されたが、当時と状況は大きく変わった」と指摘。「短期的な購入増額の可能性への明示的な言及をやめたものだ」と述べた。

  変更は4年にわたる量的緩和(QE)政策からの脱却に向け、より明確な道筋を示すことを望む当局者の意見が優勢だったことを示唆する。

  この日公表した最新の経済予測は、昨年12月時点と同様に堅調な景気の勢いを見込んでいる。インフレ率は2020年も平均1.7%と、ECBが目指す2%弱には依然達しない見通しだ。

  政策金利については債券購入終了後も「相当期間」現行水準にとどまるとの見方を繰り返した。

  ドラギ総裁は経済の下振れリスクを強調し、特に保護主義によるリスクを名指しした。トランプ米大統領は鉄鋼とアルミニウムに輸入関税を課す計画を明らかにしている。総裁は「同盟国にも輸入関税を課すなら、誰が敵なのか分からない」と述べ、一方的な行動は危険だと警告した。

  インフレに及ぼし得る影響に関して、為替レートの動向と金融環境を注視し続けるとも述べた。

債券購入の拡大可能性を示唆する緩和バイアスの削除は、全会一致だったと話すドラギECB総裁

出所:ブルームバーグ

原題:Draghi Says Euro-Area Turnaround Warrants Policy Dial-Back(抜粋)

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