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3月7日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドルほぼ変わらず-米貿易政策見極めで加ドルは下げ渋り

  7日のニューヨーク外国為替市場ではドルが小幅安。一時上昇していたが、午後に上げを失った。カナダ・ドルはこの日も米国の保護主義的な政策を巡る動きが影響し、主要通貨の大半に対して下落した。

  ブルームバーグ・ドル・スポット指数は一時0.2%高となる場面もあった。ドルは円やポンド、ユーロに対してはほぼ変わらずないし小幅下落した。

  カナダ・ドルの下げ渋りで、ドル指数は午後に上げを消した。サンダース米大統領報道官は、週内の発表が予定されている輸入関税についてカナダとメキシコを適用除外にする可能性があると述べた。これに反応してカナダ・ドルは下げを縮めた。カナダのトルドー首相は先に、鉄鋼・アルミニウム輸入への関税賦課の対象からカナダを除外するようトランプ大統領に働き掛けたと述べていた。

  ニューヨーク時間午後4時35分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%未満低下。ドルは対円で0.1%安の1ドル=106円06銭。ユーロは対ドルで0.1%上昇し1ユーロ=1.2412ドル。米ドルは加ドルに対して0.2%高の1米ドル=1.2901加ドル。一時は1%高となる場面もあった。

  米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)は、労働市場の引き締まりに伴う賃金上昇を指摘したが、ドル相場にはほとんど影響しなかった。

欧州時間の取引

  欧州時間には円が上昇。コーン米国家経済会議(NEC)委員長の辞任により、トランプ大統領の保護主義的な姿勢が強まるとの懸念が広がり、円はアジア時間から大きく上げていた。
原題:Dollar Pares Gain as Trade War Threat Further Devalues Loonie(抜粋)
Yen Jumps After Cohn Exit as China Trade Risk Weighs on Loonie

◎米国株・国債・商品:S&P500小幅安、貿易懸念後退で下げ幅縮小

  7日の米株式市場ではS&P500種株価指数が小幅安。トランプ米大統領の輸入関税案に関連し、米政権関係者が近隣諸国に最も大きな痛手が及ぶ事態が回避される可能性を残したことを受け、早い時間の大幅安から持ち直した。一方、米国債は上げをほぼ消した。

  • 米国株はS&P500が小幅安、米当局者の貿易関連発言で下げ幅縮小
  • 米国債は上げを消す、10年債利回りは2.88%
  • NY原油は下落、3週間ぶり大幅安-株価下落や米生産増で
  • NY金は反落、ドル上昇で-ADP統計堅調で利上げペース加速懸念

  薄商いの中、S&P500種株価指数は4日ぶりの下落。一時の1%安から下げ幅を大きく縮小した。自由貿易論者であるコーン国家経済会議(NEC)委員長の辞任で動揺を見せていた投資家は、貿易政策がまだまとまっていないことを示唆するハセット大統領経済諮問委員会(CEA)委員長の発言に安心感を抱いた。

  S&P500種株価指数は前日比0.1%下げて2726.80。ダウ工業株30種平均は82.76ドル(0.3%)安の24801.36ドル。ニューヨーク時間午後4時35分現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し2.88%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は下落。約3週間ぶりの大幅安となった。株価の下落やドルの上昇が売り材料になったほか、米エネルギー情報局(EIA)の統計で米在庫と生産の増加が示されたことも重し。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は前日比1.45ドル(2.3%)安の1バレル=61.15ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント5月限は1.45ドル下げて64.34ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反落。ドルの上昇が背景。2月の米ADP民間雇用者数が市場予想を上回る伸びとなったことから、利上げペース加速への警戒も強まった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は前日比0.6%安の1オンス=1327.60ドルで終了した。

  この日も貿易懸念が根強く、ダウ平均を構成する多国籍企業の下げが目立つ一方、内需主導の小型株は買われた。

  インデペンデント・アドバイザー・アライアンスのクリス・ザッカレリ最高投資責任者(CIO)は「市場は様子見を決めているのだと思う。だが、関税の導入が明確となればより顕著な株の売り浴びせがあると見ている」とした上で、「諸外国が報復措置を打ち出し、これがどこまで続くのかと人々が気をもみ始めたなら、その時はより市場への影響が大きくなるだろう」と述べた。

  米国債相場は値動きの荒い展開を経て、前日並みの水準で終えた。遅い時間では米国株の下げ幅縮小を受け、徐々に上げを消した。5年債と30年債の利回り差は拡大、イールドカーブがスティープ化した。
原題:U.S. Stocks End Mixed as Trade War Concerns Ease: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Fade Late, Despite Support From Flood of Block Trades(抜粋)
Oil Drops Most in Three Weeks Amid Falling Equities, Output Jump(抜粋)
Metals Decline on Fears of ‘Nasty Tiff’ Between Top Economies(抜粋)

◎欧州債:ポルトガル中心に周辺国債上昇、リスクオフ志向後退続く

  7日の欧州債相場は、イタリア総選挙を巡るリスクオフ志向の後退が続き、周辺国債を中心に上昇した。中核国債は長期債の上げが大きく、利回り曲線がフラット化した。ただ、コーン米国家経済会議(NEC)委員長の辞任を受け、ドイツ債と米国債のスプレッドは縮小した。

  英国債は朝方の上げを縮小。10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.50%。

  周辺国債ではポルトガルが上げを主導。ポルトガル10年債利回りは6bp低下の1.86%で1月16日以来の低水準。イタリア10年債利回りは4bp低下の1.96%。
原題:Portugal Leads Peripheral Gains; End of Day Curves,Spreads(抜粋)

(NY外為、米国株・国債・商品を更新します.)
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