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Photographer: Luke MacGregor/Bloomberg
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中国失ったアマゾン、インドで巻き返し図る

  • 参謀役はアミット・アガルワル氏-13年にインドに戻る
  • 海外事業の損失、インドでの物流・決済インフラ投資が重しに
An Amazon.com Inc. logo sits on cardboard packaging at the company's fulfillment center in Peterborough, U.K.
Photographer: Luke MacGregor/Bloomberg

米アマゾン・ドット・コムを率いるジェフ・ベゾス氏はアジアの巨大市場で巻き返しを図っている。中国市場はアリババとJDドットコム(京東)に囲い込まれてしまったが、オンラインショッピングの楽しさを覚えたばかりの13億人が住むインドでは必ず勝ち抜くつもりだ。

  インドに55億ドル(約5800億円)の資金投入を決意したベゾス氏は、投資を有効活用するため腹心のアミット・アガルワル氏(44)を抜てき。ムンバイ育ちの同氏は、インドの映画スター、アミタ-ブ・バッチャンと同じくらい上司であるベゾス氏を尊敬している。

Inside Amazon.com's Biggest Fulfillment Centre in India

アマゾンの発送センター(ハイデラバード)

写真家:Dhiraj Singh / Bloomberg

  アガルワル氏が懸命に取り組んでいるのは、インドの実情にアマゾンを適応させることだ。銀行口座を持たないインド人向けの与信事業に取り組み、小さな町の住民が使うことが多い安いスマートフォンでもクラッシュしない簡素なアプリを投入。その上、パンジャブ州で好まれるバターチキン風味のカレールーからインド中部で何世紀にもわたり使われているハーブの消化薬まで多岐にわたる商品をそろえた。

ベゾス氏がeコマース界トップに君臨するまでの道のり

  「欧米では郵送でのカタログ通販からオンラインショッピングに移行した。だがインドでは何もかも最初から構築している。われわれの投資の半分以上が配送拠点や倉庫などに費やされた」と同氏は言う。アマゾンの海外事業における損失は昨年だけで30億ドルを超えた。インドでの物流・デジタル決済インフラ、倉庫などでの大きな支出が重しになった。

Amazon India Chief Amit Agarwal Interview

アミット・アガルワル氏

フォトグラファー:Samyukta Lakshmi / Bloomberg

  シアトル本社勤務を中心にアマゾンでほぼ15年を過ごしたアガルワル氏がインドに戻ったのは2013年。以後、同氏はアマゾンが都市部の英語を話すインド人だけが利用できる特権ではないと消費者に示すことに取り組んできた。

  アマゾンは今、インドで1億5000万人の登録ユーザー数を抱える。30万の売り手が提供する1億6000万点の商品をオンラインで買えることができるようになっており、アガルワル氏は「途方もない」変わりようだと述べている。

原題:After Losing China, Jeff Bezos Really Wants to Win in India(抜粋)

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