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きょうの国内市況(3月7日):株式、債券、為替市場

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●日本株は反落、米政権のバランス変化と円高警戒-輸出、素材中心売り

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  東京株式相場は反落。米国の国家経済会議(NEC)委員長が辞任し、米政権の混迷や保護主義政策が世界経済に悪影響を及ぼすリスクが懸念された。輸送用機器や機械など輸出株、鉄鋼やガラス・土石製品、非鉄金属などの素材株といった景気敏感セクターが安い。

  TOPIXの終値は前日比12.34ポイント(0.7%)安の1703.96、日経平均株価は165円04銭(0.8%)安の2万1252円72銭。

  三井住友アセットマネジメントの市川雅浩シニアストラテジストは、「ロス商務長官が台頭するなど米政権内のパワーバランスが保護主義寄りとなり、通商政策全般に内向きの政策が志向されるリスクがある」と指摘。関税の引き上げ合戦になれば、世界的な貿易取引の縮小や資本取引の停滞を招くため、「為替にはドル安・円高圧力がかかりやすい。経常黒字で世界最大の純債権国の日本円が買われる」とし、景気敏感業種への懸念を示した。

  東証1部33業種は鉄鋼、電気・ガス、ガラス・土石製品、機械、非鉄金属、石油・石炭製品、銀行、輸送用機器など25業種が下落。上昇は証券・商品先物取引、精密機器、その他金融、不動産、小売など8業種。

  売買代金上位では、外部調査委員会の報告で新たな不適切行為が判明した神戸製鋼所、海外で自社株を処分する昭和電工が大幅安。4月末の南北首脳会談実施が明らかになり、朝鮮半島情勢の緊張化リスクが後退したとみられ石川製作所や豊和工業など防衛関連銘柄も急落した。一方、海外ディスプレイメーカーから製造装置を受注したブイ・テクノロジー、JPモルガン証券が新規に強気判断を示したSBIホールディングスは高い。

  東証1部の売買高は14億6744万株、売買代金は2兆7362億円。値上がり銘柄数は617、値下がりは1368だった。

●中期債が下落、日銀オペ結果や短国入札が重し-長期・超長期は底堅い

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   債券市場では中期債相場が下落。日本銀行が実施した国債買い入れオペの結果や、短期国債の入札結果を受けて売りが出た。一方、米国の保護主義を懸念したリスク回避の円高・株安を背景に、長期・超長期ゾーンは底堅く推移した。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の350回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)低い0.045%で取引を始め、その後は0.05%で推移した。新発2年物386回債利回りは1bp高いマイナス0.16%に上昇。新発5年物134回債利回りは1bp上昇のマイナス0.11%まで上昇し、その後マイナス0.115%で取引された。

  SMBC日興証券の竹山聡一金利ストラテジストは、「先物は株価の動きに反応したが、午後は上値が抑えられる場面もあり、短国入札の予想より弱めの結果を受けて短いゾーンから売られた。1年超3年以下のオペ結果も若干弱かった」と指摘。「今週は日銀の買い入れが少ない。来週入札の5年債は先物対比で若干割高」と話した。

  長期国債先物市場で中心限月の3月物は前日比11銭高の151円10銭で取引を始め、151円11銭まで上昇した。その後は徐々に上げ幅を縮小し、午後は5銭安の150円94銭まで下げた。取引終了にかけて買い戻され、結局4銭高の151円03銭で引けた。

  日銀はこの日、中期・超長期ゾーンの国債買い入れオペを実施。オファー額は残存期間1年超3年以下が2500億円、3年超5年以下は3300億円、10年超25年以下は1900億円、25年超は700億円と、それぞれ前回から据え置いた。オペ結果は、1-3年の応札倍率が3.72倍に上昇する一方、10-25年は1.92倍と昨年7月以来の低水準になった。

●円全面高、コーンNEC委員長辞任でリスク回避-ドル105円台半ば

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  東京外国為替市場で円が全面高。輸入関税に反対していたコーン米国家経済会議(NEC)委員長の辞任表明を受けて、トランプ政権の保護貿易政策への警戒感が高まり、リスク回避の円買いが優勢となった。

  円は午後3時12分現在、主要10通貨に対して前日比で上昇。ドル・円相場は、0.5%安の1ドル=105円59銭。朝方に付けた106円19銭から一時105円46銭まで下落。その後は、下げ渋る展開となった。

  クレディ・アグリコル銀行の斎藤裕司外国為替部長は、「地政学的リスクも後退して、少しドル・円もショートカバーと思っていたところで、コーンNEC委員長辞任でいきなり落とされてしまった」と説明。「全世界的に貿易の話がドル売りの流れになっており、不透明感でリスクオフになっている。105円割れもあるかもしれない」と述べた。

  ユーロ・ドル相場は、0.2%高の1ユーロ=1.2424ドル。一時1.2429ドルと2月19日以来のユーロ高・ドル安水準を付けた。

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