コンテンツにスキップする

トレンド追求のクオンツファンドに試練-リターンは17年ぶりの悪さ

  • CTAの2月成績はマイナス6.4%、2001年以来最低-ソシエテ
  • 厳しさの乏しい市場環境下で戦略に緩みが生じる-コーラジアン氏

数十年の歴史を持つ3500億ドル(約37兆円)規模のクオンツ運用が、2月の不安定な市場で困難に遭遇したかもしれない。そして、ここからさらに状況が悪化する恐れがある。

  一部のクオンツ投資家は、一段と急激な下げやボラティリティーの急上昇という新たな局面への対応を巡り、人気の高いトレンドフォローの商品投資顧問業者(CTA)の準備不足を懸念している。ソシエテ・ジェネラルがCTA20社のデータを基に算出する指数によると、横断的に資産クラスの価格トレンドに乗るこの戦略の2月のパフォーマンスはマイナス6.4%と、2001年以来最低の月となった。

  14億ドル規模のクオンツファンドを運用するクエスト・パートナーズの創業者で最高投資責任者(CIO)のニゴル・コーラジアン氏によると、9年にわたる比較的落ち着いたマーケットのデータで構築されたプログラムの多くが機能しなくなりつつある。同氏は、強気相場の局面で株式が2%を超えて下げることはまれで、売りポジションに転じるまでにより長く待つことを学んでおり、ファンドと株式の相関性がますます高まったと説明。さらに、浅い押し目でも買い拾っていたという。

Trending Down

  コーラジアン氏は「ここ数年機能していたことが、今後数年はうまくいかない公算が大きい」と述べ、「CTAはより長期の運用に向かったため、株式の調整に対してヘッジがやりにくい。これは厳しさの乏しい市場環境の副産物であり、戦略に緩みが生じている」と分析した。

  同氏によると、ここ数年は動きの速いCTAよりも動きの遅いCTAの方が好調で、業界内の新たな資産の大半を押さえてきた。ソシエテが算出する指数によれば、2017年は動きの速いCTAが6.7%下げたのに対し、長期のCTAは2.2%上昇した。

Fast Fortunes

原題:Trend-Chasing Quants Post Worst Returns in 17 Years (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE