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ブレイナード理事、成長の追い風が利上げペース速める可能性示唆

更新日時
  • ハト派のブレイナード理事が経済見通しで転換
  • 「経済成長への逆風となってきた要因の多くが現在は追い風に」
ブレイナード理事

ブレイナード理事

Photographer: Mark Kauzlarich/Bloomberg
ブレイナード理事
Photographer: Mark Kauzlarich/Bloomberg

米連邦準備制度理事会(FRB)で最もハト派の1人とされていたブレイナード理事は、6日の講演で米経済の見通しに楽観的なトーンを打ち出し、米金融引き締めペースを加速させる必要がある可能性を示唆した。

  同理事はニューヨークでの講演テキストで、「現在のマクロ経済環境はわれわれが2、3年前に直面した環境と対照的だ」と指摘。「以前は強い逆風が景気回復の勢いを奪い、政策の経路を圧迫していた。今は逆風が追い風に変わり、反対の状況となり得る」と述べた。

  ブレイナード理事の楽観的なコメントは、一貫して悲観的だった同理事の米経済見通しの重要な転換点となった。FRB理事に2014年に就任して以来、同氏は海外の低成長と国内のインフレ率の低さを根拠に利上げへの慎重姿勢を呼び掛けてきた。

  同理事は「この数年間、米経済成長への逆風として働き、政策の重しとなってきた要因の多くが現在は追い風をもたらしている」と述べ、米国外の景気加速や、減税と歳出増による米財政刺激に言及した。これはパウエルFRB議長が先週議会で行った証言の論旨に極めて近い内容。

  ブレイナード理事は、「最も顕著な追い風は、完全雇用に近い経済において、米財政政策のスタンスが抑制からかなりの刺激へとシフトしたことだ」と分析。減税が今年と来年の米成長率を最大0.5ポイント押し上げるだろうと述べた。

  ただインフレについては引き続き、抑制されると予想。「当局目標に向けたインフレ率の持続的な上昇と完全雇用の維持を確実にするためには、フェデラルファンド(FF)金利を引き続き段階的に引き上げることが今後も適正となる可能性が高い」と述べた。

原題:Brainard Suggests Growth Tailwinds May Speed Fed Rate Hike Pace(抜粋)

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