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「米国債は弱気相場」の大合唱に異論-ドイチェ・アセットのヒル氏

  • 10年物米国債の利回りが3%を大きく上回る可能性は高くはない
  • リスク資産の値上がり見込む、株と新興市場資産を押し目買い

ドイチェ・アセット・マネジメントのクリスチャン・ヒル氏は、米国債が弱気相場入りしたという投資家らの大合唱に異を唱える。同氏は運用する1400億ドル(約14兆9000億円)の大半を、利回り上昇がほぼ終わったとの見方に賭けている。

  「数週間前の一斉売りは強気相場の中の調整であって弱気相場の始まりではないと考えている」と、ドイチェ・アセットで世界マルチアセット部門を率いる同氏は述べた。「10年物の名目および実質金利は急速に上昇したが、米10年債利回りが短期的に3%を大きく上回る可能性は高くはないと思う」という。

  同氏は利回り上昇が終わればリスク資産の値上がりに道が開かれると考える。年の初めの季節要因が薄れれば米国のコアインフレ率は抑制され、同時に債券の重しが利上げペースを遅らせると考え、リスク資産を買い増している。ウォール街の証券会社が見込む今年4回の利上げシナリオには同意せず、3回の可能性の方が高いとみている。

  ヘッジファンド運用者のポール・チューダー・ジョーンズ氏やフランクリン・テンプルトンのマイケル・ハッセンタブ氏は、米国債値下がりは始まったばかりとの見方だ。先月は米10年債利回りが3%に近づいたことで、株式の投資妙味が薄れる懸念が浮上し米株が大きく下げたが、ヒル氏はオーバーウエートとしている株式と新興市場資産を押し目買いしている。

Danger Zone

原題:Deutsche Investor Anchors $140 Billion on Bet Bond Rout Over (2)(抜粋)

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