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Photographer: Michael Nagle/Bloomberg
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最もシンプルな投資ストラテジーが「窮地」に-マーケットは一方通行

  • ボラティリティー上昇の中、株式と債券、商品の連動性高まる
  • 投資家はリスクヘッジで一層の努力を強いられる-バーンスタイン
A monitor displays stock market information on the floor of the New York Stock Exchange (NYSE) in New York, U.S., on Friday, March 2, 2018.
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

嵐が吹き荒れる市場で避難所を見つけるのが一層困難になっている。

  主要な資産クラスの価格は一斉に過去10年間ほとんど見られなかった水準に達したが、そのほとんどが下げに転じている。過去半年のマーケット同時高で楽に稼いだ投資家は、逆行する資産を見つけるのに苦労し、投資を分散していたにもかかわらず損失リスクにさらされた状態だ。 

  米国の関税計画は世界の株式市場を押し下げた。こうした状況でもリフレ懸念や米金融当局のタカ派姿勢がリターンの邪魔をし、債券は代替投資先としてほとんど機能していない。残念だが商品も逃避先として期待できない。
       

Searching for Shelter

  約8億7000万ドル(約930億円)を運用するSVMアセット・マネジメント(エディンバラ)の創業者で最高経営責任者(CEO)のコリン・マクリーン氏は「かつて金や債券が助けになったように安全な逃避先となる状況にはなく、ローテーションはうまくいかないだろう」と述べ、「相当な資金を一時キャッシュにシフトできる機関は多くなく、守りの戦略として分散化を進める傾向にあった」と語った。

  クレディ・スイスが集計したデータによると、先月マーケットが激しい売りを浴びる中、クロスアセットの相関係数は過去4番目に大きい上昇を記録した。  

  サンフォード・C・バーンスタインによれば、相関係数上昇による副作用の一つとして、伝統的な資産配分モデル(株式60%、債券40%)が「窮地」に追い込まれている。「DFAグローバル・アロケーション60/40ポートフォリオ」は先月2.8%下落。同社のクオンツ調査チーム責任者、イニゴ・フレーザージェンキンス氏は先週のリポートで「債券と株式はこの250年で最も強い負の相関関係にあり、投資家は実現しているかどうかは別としてここ数年は容易に分散化することができた」と述べた上で、「それが続く公算は小さい。相関係数は上昇へ向かい、分散化の達成で投資家は一層の努力を強いられる」と述べた。

Breaking With Tradition

              

マーサーのアセットアロケーション責任者ワトソン氏、市場について語る

(出所:Bloomberg)

原題:Simplest Investment Strategy ‘Doomed’ by One-Direction Market(抜粋)

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