Photographer: Brent Lewin
Cojp
アジア通貨、調整入り間近か-記録的上昇後
Liau Y-Sing-
インドネシア・ルピアが先週2年ぶり安値に下落
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インドネシア通貨はアジア通貨の指標的存在
アジア通貨は昨年、少なくとも20年で最高の上昇率を記録したが、調整局面入りの瀬戸際にあるかもしれない。その兆しは、インドネシア・ルピアが先週2年ぶり安値を付けた事実に見られる。
インドネシアは外国人による国債保有比率が高く、経済も比較的オープンなため、同国の通貨はアジア通貨の指標的存在。地域のセンチメントが悪化すれば真っ先に売られることが多く、それがアジア通貨全体に広がることはしばしばだ。

ルピアは過去1カ月に1.5%値下がりし、この下落率はアジア通貨で最大、世界の新興市場24通貨の中ではワースト3位。海外投資家がインドネシアの株式と債券を売却、米利上げ懸念で株式ボラティリティーが急騰する中でルピアが売られた。
アジア10通貨の米ドルに対するパフォーマンスを示すブルームバーグ・JPモルガン・アジア・ドル指数は昨年6.7%上昇し、1994年のデータ収集開始以降で最高だった。ルピアが「炭鉱のカナリア」なのだとすれば、同指数は今年、昨年の上昇分を相当削るかもしれない。
原題:Asia’s Biggest Currency Run in Two Decades May Be About to End(抜粋)
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