トヨタの「スープラ」17年ぶり復活、来年販売へ

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  • ジュネーブモーターショーでレーシングタイプのモデルを披露
  • トヨタはスポーツカーの強化に尽力、「86」や「レクサスLFA」も

トヨタ自動車は6日、ジュネーブ国際モーターショーで、1980年代を中心に人気を博したスポーツカー「スープラ」のレーシングカーコンセプトを発表した。スープラは2002年に生産終了となっていたが、独BMWとの協業で17年ぶりにトヨタの高級スポーツカーの代名詞を復活させる。

「スープラ」の新型コンセプト

Photographer: Chris Ratcliffe/Bloomberg

  同社広報担当の加久田莉朋氏によると、市販車は19年前半の販売開始を予定。トヨタが車両の企画やデザインを担当し、BMWが主体となって設計開発業務を行う。13年にスポーツカーの共同開発に向けてBMWグループと協業契約を締結していたが、初の商品化となる。

  スープラは1970年代後半、高級スポーツカーとして発売され米国で輸入車の賞を受けるなどブランド力向上にも貢献した。国内では当初セリカXX(ダブルエックス)と呼ばれていたが、海外での3代目発売時から海外にあわせて国内でもスープラという名前を使うようになった。今回のコンセプトモデルが市販されれば、米国では5代目、日本では3代目となる。

  トヨタでは60年代にトヨタ2000GT、スポーツ800などを発売。70年代から80年代にかけてセリカ、スープラ、90年代後半にもMR-Sなどのスポーツカーのラインアップを展開していたが、スープラは高性能車市場の縮小に伴い02年を最後に生産を終了。それ以降はスポーツタイプの車種は影をひそめていた。
  
  そうしたなか、豊田章男社長は就任以来進めてきた「いい車づくり」の象徴のひとつとしてスポーツカーの復権にも努めてきた。09年に高性能スーパーカー「レクサスLFA」を発表し、12年にはSUBARUとの協業でスポーツカー「86」を発売。

  トヨタでスポーツカー関連の事業を担当する友山茂樹副社長は1月のオートサロンの会場で新型について「スープラの持つ特徴」である直列6気筒エンジン、ツインターボやロングノーズなどの外観は「おそらく引き継いでいくのではないか」と話していた。

  ジュネーブでは、レーシングカーとして蘇らせた「GRスープラ・レーシングコンセプト」を発表した。ボディには炭素繊維複合材料などを採用しており、左右に大きく張り出したフェンダーや大型リアウイングなどを備える。

  IHSオートモーティブのティム・アーカート氏(ロンドン在勤)はスープラの復活について、「これまで我々が伝統的にトヨタについて思っていたよりも、少しセクシーかつスポーティーで、より創造力に富んでいるというブランドイメージに変えたいという動きの一つだ」とみる。以前のスープラは「性能のアイコンのような感じだった。しかし、それは20年前のこと。今の疑問点は、市場がとても速く機敏でスポーティーなトヨタ車を受け入れるかどうかということだ」と述べた。 

(1段落目に詳細を、7段落目にコンセプトカーの概要を追加しました.)
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