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3月5日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル上昇、貿易戦争の懸念が後退-106円台前半に

  5日のニューヨーク外国為替市場ではドルが上昇。ライアン米下院議長が鉄鋼・アルミニウム輸入に関税を賦課する計画に反対を表明し、この計画を進めないようホワイトハウスに強く求めていると述べたことから、貿易戦争の懸念が後退した。ドルは主要10通貨の過半数に対して上昇。円とカナダ・ドルは対米ドルで大きく下げた。

  主要10通貨のうち対米ドルで最も下げたのはカナダ・ドル。日中を通じて売られる展開となり、米ドルは対加ドルで昨年7月以来の高値を付けた。トランプ大統領はツイッターで、カナダは米国の農家への対応を改善する必要があると指摘。それが加ドルには重しとなった。

  ドルは対円で一時下げていたが、上昇に転じた。ライアン議長が公にトランプ大統領への反対姿勢を示したことも手掛かりに、円に対する逃避需要が後退した。

  ニューヨーク時間午後4時35分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前週末比0.1%高。ドルは対円で0.4%上昇し1ドル=106円17銭。加ドルに対しては0.9%上昇し、1米ドル=1.2996加ドル。ユーロは対ドルで0.2%上げて1ユーロ=1.2335ドル。

  ユーロは2日の終値1.2317ドル付近で推移。イタリア総選挙では、どの党も単独で政権を構成できないハングパーラメントの見通しとなった。一方ドイツでは、メルケル首相の第4次政権発足に道が開かれた。

欧州時間の動き

  ドイツの社会民主党(SPD)が党員投票で、メルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)との連立に加わると決定したことを受け、ユーロはアジア時間に上昇。その後、イタリア総選挙でユーロ懐疑派の「五つ星運動」と反移民の「同盟」が票を伸ばしたとの予測が示されると、ユーロは一時下げに転じる場面もあった。その後は米貿易政策が市場のテーマの中心となり、ユーロは狭いレンジで推移した。
原題:Dollar Rises Amid Loonie Slump; Yen Falls as Trade Fears Recede(抜粋)
Euro Whipsaws on Politics as Yen Gains Amid Trade War Concerns

◎米国株・国債・商品:株が上昇、貿易戦争懸念が後退-国債は下落

  5日の米国市場では株式がドルと共に上昇し、米国債が下落した。トランプ米大統領が貿易を巡り強硬な発言をしているものの、それが極端な保護主義政策につながることはないとの観測を後押しする材料が増えた。

  • 米国株は上昇、大型株が買われダウ平均が300ポイント超の上げ
  • 米国債は下落、10年債利回り2.88%に上昇
  • NY原油は続伸、2週間ぶり大幅高-クッシングの在庫減少との見方
  • NY金は反落、ボラティリティーは1年ぶり高水準-関税問題で不安増幅

  前週末にかけて売りが集中した大型株が、この日は上げを主導する中、ダウ工業株30種平均は300ポイント余りの値上がり。一方、内需主導の小型株は出遅れた。S&P500種株価指数は続伸。ライアン米下院議長がトランプ大統領に鉄鋼・アルミ輸入関税計画の再考を促したことから、貿易戦争への懸念が和らいだ。ブリッジウォーター・アソシエーツのレイ・ダリオ氏が、貿易戦争を示唆する行為は「政治ショー」にすぎないと述べたことも材料視された。ただトランプ大統領は、計画を取り下げる意向はないと明言した。

  S&P500種株価指数は前営業日比1.1%高の2720.94。ダウ工業株30種平均は336.70ドル(1.4%)高の24874.76ドル。ニューヨーク時間午後4時35分現在、米10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.88%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は続伸。約2週間ぶりの大幅高となった。データ提供会社ジェンスケープはオクラホマ州クッシングでの在庫が先週減少したと発表する見通しだと、事情に詳しい関係者2人が明らかにした。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は前週末比1.32ドル(2.2%)高の1バレル=62.57ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント5月限は前日比1.17ドル上げて65.54ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反落。金価格のボラティリティーを示す指標は約1年ぶりの高水準となった。先週米国が発表した金属関税案など、トレーダーらは一連の経済・政治ニュースを消化している。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は前週末比0.3%安の1オンス=1319.90ドルで終了した。
    
  欧州では、ドイツの社会民主党(SPD)が党員投票でメルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)との連立に加わることを決定した。4日投開票のイタリア総選挙でポピュリスト政党が躍進したことから、イタリア株と債券が大幅安となった。

  米国債は午前から下落。ロンドン市場の遅い時間で英国債売りが加速したことと、株式が日中を通じて堅調に推移したことが背景となった。
原題:Stocks Rise on Speculation Trade Threat Is Easing: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Weaken as Trade-War Risk Seen Fading; Gilts Drop(抜粋)
Oil Gains Most in Two Weeks as Storage in Key Hub Seen Shrinking(抜粋)
PRECIOUS: Gold Volatility at 1-Year High as Tariffs Add to Angst(抜粋)

◎欧州債:イタリア債が下げ幅縮小、パニック売りは後退-リスク残る

  5日の欧州債相場は、イタリア国債の動きに振り回される展開だった。イタリア債は総選挙の結果に反応して朝方に大きく下落し、その後下げ幅を縮小した。一方、リスクオフの動きから朝方に上昇したドイツ債は、イタリア資産の持ち直しに伴い上げをやや縮めた。

  イタリアとドイツの10年債スプレッドは一時12ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)拡大したが、拡大幅は5bpに縮小。イタリア株は下げているが、朝方の安値からは戻した。イタリア債のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)保証料率は上昇。

  ロンドンを拠点とする複数のトレーダーによると、朝方の取引の大部分は先物主導だった。イタリアの選挙結果について投資家向けの説明を早い時間帯に予定していた銀行ストラテジストが多かったため、これが朝方のパニック的な取引を和らげた可能性がある。

  ドイツ10年債利回りは前週末から2bp低下の0.63%。取引時間中に0.60%を割り込む場面もあった。
原題:Italy Bond Panic Fades, Risks Remain; End-of-Day Curves,Spreads(抜粋)

(NY外為、米国株・国債・商品を更新します.)
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