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Photographer: Patrick T. Fallon/Bloomberg
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上場から1年の米スナップ、現金ボーナス見送りへ

  • 社内目標が未達だとして社員に現金ボーナスを支給しない方針
  • 同社は社員に対するアンケートなど士気改善に向けた措置を実施
米スナップ、IPO初年度の現金ボーナス見送り
An Snapchat Inc. ghost logo is seen inside the company's building in the Venice Beach neighborhood of Los Angeles, California.
Photographer: Patrick T. Fallon/Bloomberg

写真・動画共有アプリ「スナップチャット」を運営する米スナップは1日、社員が満足している点や改善したい点、主張したいことを把握するため、匿名でのアンケートを行った。同社は1年前に新規株式公開(IPO)を実施した。

  同社が先月発表した昨年10-12月(第4四半期)の売上高は初めてウォール街の予想を上回り、これを受け株価は47%上昇した。だが、社内はそれほど祝賀ムードではない。ここ1年の広告事業の全面的な見直し、幹部流出、スナップチャットのデザイン変更、フェイスブック傘下の「インスタグラム」との激しい競争などを受け、スナップの株価はIPO価格近辺にとどまっている。

  スナップは売上高上振れにもかかわらず、社内目標が未達だとして、社員に現金ボーナスを支給しないと伝えた。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

Evan Spiegel

エバン・スピーゲルCEO

撮影:Michael Nagle / Bloomberg

  匿名を条件に語った関係者によると、スナップの社内目標は社員には明らかにされていないが、これはエバン・スピーゲル最高経営責任者(CEO)が情報の拡散などを厳しくコントロールしている同社では驚きではないという。

  スピーゲルCEOは共同創業者のボビー・マーフィー氏と共に、同社の議決権の過半数を握る。同社の会議に詳しい関係者によると、同氏は自分の考えに反対しない経営幹部を好む。IPO後に同社を去ったエンジニアリング、セールス、製品の責任者などの幹部の後任には、スピーゲル氏の経営スタイルを熟知した内部の候補者が就任した。

  スピーゲル氏の経営チームは、社員の意見をほとんど取り入れずに透明性なく同社を運営しているという印象を変えるため積極的に動いている。社員に対するアンケートもその一例だ。また、スピーゲル氏はサンフランシスコやドイツのハンブルクなどのオフィスを訪問して質疑応答も実施した。

Headquarters Of Photo And Video Sharing Application Snapchat

ロサンゼルスのベニスビーチにあるスナップ本社の前を歩く歩行者

撮影:Patrick Fallon / Bloomberg

  ただ、こうした社員の士気改善に向けたさまざまな措置は、スナップで働くことが必ずしも楽になることを意味しない。

  スナップの急速な幹部流出はIPO前の状況が継続しているにすぎないと、BTIGのアナリスト、リッチ・グリーンフィールド氏は指摘。グリーンフィールド氏は他のアナリストと同様、スナップの2017年通期の売上高に失望したが、スピーゲルCEOがユーザー増加につながる製品を提供する限り、投資家は満足するだろうとの見方を示した。

  「フェイスブックの上場後1年目はもっと波瀾万丈だった」とグリーンフィールド氏は述べた。

原題:Snap Said to Skip Bonuses, Combat Low Morale After Hard Year (1)(抜粋)

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