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IEA:米国が石油市場で優位に-2020年代にかけOPEC圧迫か

  • 米国は向こう5年間、世界の石油市場で存在感を増すだろう
  • 原油価格の回復に伴い、米国からの供給の伸びに新たな波が到来

米国は向こう数年間、世界の石油市場で優位に立ち、2020年にかけて世界の需要の伸びの80%を満たすとの見通しを、国際エネルギー機関(IEA)が示した。米国のシェールブームによって石油輸出国機構(OPEC)は圧力にさらされる状況が続いている。

  IEAのビロル事務局長は5日発表したリポートで、「米国は向こう5年間、世界の石油市場で存在感を増すだろう」と指摘。OPECの原油減産合意が年内に期限を迎えた後も、ブラジルやカナダなどのOPECと競合する産油国は、OPECに増産の余地をほとんど与えないとの見通しを示した。  

  

石油市場で優位に

米国の新規生産が向こう3年間、世界の石油需要の伸びの80%をカバーへ

出所:IEA

  OPECは原油の過剰在庫解消に向け、合意した減産幅を上回る規模で生産を減らすとともに減産を長期にわたって継続することで、懐疑的な見方に対抗している。ただ、IEAは価格の回復に伴い「米国からの供給の伸びに新たな波が到来している」と指摘する。

  IEAによれば、シェールブームにより米国からの新規供給が23年にかけての世界の石油需要の伸びの半分以上をカバーする見込み。パーミアン盆地の生産はこの間に倍増し、米国の液体炭化水素の総生産量は日量1700万バレルと昨年の1320万バレルから増加すると予想されている。

原題:IEA Sees American Energy Dominance Squeezing OPEC Into 2020s(抜粋)

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