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ユーロ、欧州政治動向にらみ上下振れる-独情勢改善好感も伊不安残る

  • 対ドルで2週間ぶり高値付けた後、伊選挙結果予測受け反落場面も
  • ドル・円は続落、米貿易摩擦警戒で105円台半ば

東京外国為替市場ではユーロが上下に振れる展開。ドイツの政情改善を背景にユーロ買い先行で始まったものの、イタリア総選挙でどの政党も単独で過半数の議席を取れないハングパーラメントの状態になる可能性が予測されたことが重しとなっている。

  ユーロ・ドル相場は5日午前10時5分現在、前週末比0.1%高の1ユーロ=1.2329ドル。ドイツ社会民主党(SPD)が欧州時間4日にメルケル首相与党との連立に加わることを決定したのを受けて上昇して始まり、イタリアの総選挙締め切り後に一時1.2365ドルと2月20日以来の高値を付けた。その後、同選挙で3大政党のいずれもがハングパーラメントになる見通しとの報道が流れると、1.2300ドルまで下落した。ユーロ・円相場は0.2%安の1ユーロ=130円04銭。130円52銭まで上昇後、一時129円77銭まで下げた。

欧州政治動向で揺れるユーロ

  SMBC信託銀行バンキングソリューション部のシニアマネジャー、シモン・ピアンフェティ氏は、「イタリアのハングパーラメントはある程度予想できていた。ドイツのポジティブなニュースをややネガティブなイタリアのニュースが相殺している」と説明。「あくまで私見だが、直近中国はユーロを買っていたので、今度はユーロを売るという流れになるのではないか」と話した。

  国営放送RAIによると、ベルルスコーニ元首相率いる中道右派連合が下院(定数630)で225-265議席、ポピュリズム政党「五つ星運動」が195-235議席、レンツィ前首相率いる中道左派連合は115-155議席を獲得する見込み。ただ、3陣営のいずれもが過半数に届かないハングパーラメントになる見通しという。

  ドル・円相場は同時刻現在、0.3%安の1ドル=105円46銭。米トランプ政権が先週、鉄鋼・アルミニウム輸入に対する関税方針を示したことをきっかけに、市場で貿易摩擦への警戒感が強まり、2日には一時105円25銭と2016年11月以来のドル安・円高水準を更新した。

  JPモルガン・チェース銀行の佐々木融市場調査本部長は、「貿易摩擦になるとただでさえ弱かったドルをまたじわじわと弱くする材料になる。ドルが大きく反発するのは難しくなってきた。105円を割れないという方が難しい。季節的なところも円高方向になりやすい時期」と指摘した。

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