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メイ首相がEU離脱方針演説、保守党議員に現実直視を呼び掛け

  • 「いずれの側も望み通りにはならない」-メイ首相
  • 一部業界のEU機関にオブザーバー参加の希望表明

欧州連合(EU)離脱への節目となるメイ英首相の演説は、意見対立を続ける保守党内へのメッセージでもあった。交渉は英国の望み通りにはならないと述べ、理念よりも企業の利益や雇用を優先する姿勢を鮮明にした。

  メイ首相は2日ロンドンで行った演説で、「主要目標の間に生じた葛藤を解決する必要がある」と発言。「これは交渉であり、いずれの側も望み通りにはならないという事実に、われわれ双方が向き合わなくてはならない」と語った。

演説するメイ首相

出所:ブルームバーグ

  ブルームバーグは2月24日、メイ首相が重要なレッドライン(譲れない一線)に位置づけていたEU司法裁判所(ECJ)の管轄権について、姿勢を曖昧にしたと報じた。この日の演説では、化学や航空、医薬品など主要業界のEU機関でオブザーバーの資格を得たいと話した。ECJが英国の規則に及ぼす影響は現在より大幅に後退するものの、一定の役割を認めることに含みを持たせた。ECJの管轄権はEU離脱派にとって、主権喪失の象徴となっている。

  首相はまた、野党労働党や保守党非主流派が支持する関税同盟への残留は拒否するとし、その代わり可能な限り摩擦のない貿易を維持する取り決めの締結を目指すと語った。EUからの輸入に関税や割り当てを設けることは望まないとしつつ、EUの関税同盟加盟国には認められていない、独立した通商政策を追求できるようになりたいと表明した。

原題:Theresa May Tells Her Tories to Get Real in Key Brexit Speech(抜粋)

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