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注目集まる中国成長率目標-全人代の初日、予想通りか思わぬ波乱か

  • 5日の開幕時に発表される政策目標が中国当局の姿勢示す
  • 目標が通常より「弱め」と受け止められれば市場混乱も-AMP

中国の全国人民代表大会(全人代)が5日、北京で開幕する。今年の政策目標を設定するとともに、金融リスクや大気汚染、過剰生産能力の抑制に向けた計画の詰めを行うなど中国経済にとって重要な場だ。期間は約2週間。

  初日に李克強首相が政府活動報告を行い、2018年の経済成長やマネーサプライ(通貨供給量)、与信の伸び、インフレ、財政赤字などの目標を発表する。

  会期中には中国人民銀行(中央銀行)の次期総裁や、統合される見込みの金融監督当局トップなど主要幹部人事が発表または審議されるとみられ、エコノミストらは中国の向こう1年の展望に欠かせない材料に目を凝らすことになる。閉幕時には李首相が政策目標に関して年次の記者会見を行う。

  今年の全人代は、有識者が中国経済見通しへの懸念を強めつつある中で開催される。17年の成長率は市場予想を上回り、エコノミストの間では18年の成長率見通しを引き上げる動きもあるが、野村ホールディングスやモルガン・スタンレー、ステートストリートは景気減速の可能性を警告している。

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  市場では今年の成長率目標について、昨年と同じ6.5%前後に設定されるとの見方が優勢だ。しかし、米財務省の元中国専門家デービッド・ロービンガー氏は、目標が6-7%とより幅広く設定された場合は金融リスクや汚染、地方政府のファイナンス、過剰生産能力といった問題の抑制に当局が本気であることを示唆することになると指摘した。

  AMPキャピタル・インベスターズの投資戦略責任者シェーン・オリバー氏(シドニー在勤)は、中国当局が成長鈍化に一段と寛容な姿勢を示し、その結果、目標が通常より「弱め」だと受け止められる場合は、現時点で成長見通しに楽観的な市場が混乱する可能性があるとみている。

原題:China GDP Target to Set the Tone for Xi’s Two-Week Power Summit(抜粋)

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