コンテンツにスキップする
Photographer: SeongJoon Cho
cojp

米鉄鋼関税で円などリスクオフ通貨に恩恵-FXストラテジストの見方

  • ドイツ銀のラスキン氏:新興市場通貨や資源生産国の通貨は脆弱
  • みずほ銀のハラジュリ氏:当初は人民元が下げ、ドルが上がる公算大
Chinese one-hundred yuan banknotes run through a money counting machine at the Korea Exchange Bank headquarters in Seoul, South Korea, on Thursday, Feb. 27, 2014. European stocks climbed with U.S. futures as Chinese equity indexes rebounded amid government efforts to halt a $3.9 trillion rout. The yen weakened with Treasuries and German bunds, while commodities advanced.
Photographer: SeongJoon Cho

為替トレーダーらは、トランプ大統領が米国への鉄鋼・アルミニウム輸入への関税賦課を決めたことで最も悪影響を受ける通貨はどれかを見極めようとしている。

  5兆1000億ドル(約540兆円)が1日で動く外為市場のアナリストらは、時期尚早ながらも米国の貿易相手国、特に中国の反応を注視。欧州連合(EU)は既に、対抗措置を講じると表明した。

  今回の関税賦課でトランプ政権のタカ派的な貿易政策はエスカレートし、欧州やアジアなどのメーカーが打撃を受ける可能性がある。また世界的に米国への報復措置を促すこともあり得る。

  為替ストラテジストらの主な見解は以下の通り。

  • ブラウン・ブラザーズ・ハリマン(BBH)のウィン・シン氏(インタビューで発言)
    • 「何が起こるか予想するのは時期尚早だが、幾つかの新興市場国にとってマイナスになり得ることは明白だ」
    • 「経済成長、貿易、為替レートは全て打撃を受ける可能性がある」
    • しかし他の国がどのように反応または報復するかはまだ不透明だ
  • ドイツ銀行のアラン・ラスキン氏(インタビューで発言)
    • 市場は中国を注視するだろう。中国は通商問題では「相応の対応をするとこれまでも表明してきた」
    • 関税が鉄鋼とアルミのみにとどまるなら、「それほど心配する必要はない」
    • 「しかしこれは、米金融当局が政策サイクルを加速する可能性に反応して、リスク資産への脆弱(ぜいじゃく)性が既に増す中で起こっている」
    • 円やスイス・フラン、ユーロなどのリスクオフ通貨が最も恩恵を受ける。一方、新興市場通貨や、資源生産国の通貨は弱い
  • みずほ銀行のシリーン・ハラジュリ氏(インタビューで発言)
    • 「当初の反応は中国人民元が下落し、ドルが上昇するというものになる可能性が高い」
    • ただ「米国が同関税を課せば、中国政府が黙認するはずはないと私は思う」
    • 中国人民銀行は、同国の資本勘定の開放と人民元の国際化に取り組む中で、元を安定させる措置を恐らく維持するだろう

原題:FX Traders Look for Pain Points as Trump Escalates Trade Tension(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE