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Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

米国株が大幅安-トランプ大統領の鉄鋼関税表明で

更新日時
A trader works on the floor of the New York Stock Exchange (NYSE) in New York, U.S., on Monday, Jan. 29, 2018..
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

1日の米株式相場は大幅安となった。一方で米国債は上昇。トランプ大統領が鉄鋼・アルミニウム輸入に関税を課す方針を表明したことが手掛かりとなった。関税賦課を巡っては製造業団体や欧州連合(EU)から反発の声が上がった。

  • 米国株は大幅安、トランプ大統領の輸入関税表明で
  • 米国債は上昇-10年債利回り2.81%
  • NY原油続落、2週間ぶり安値-株安や米供給増懸念で
  • NY金は3日続落、今年の上げ消す-米景気堅調で需要減退

  トランプ大統領はこの日、業界幹部との会合で関税賦課の方針を表明。これに反応しS&P500種株価指数は大きく下落、一時100日移動平均を下回った。またダウ工業株30種平均も400ドルを超える下げとなった。米供給管理協会(ISM)はこの関税賦課について「大きな誤り」だと批判。一方、欧州委員会のユンケル委員長は、新たな関税には「断固たる」姿勢で対応すると表明した。米連邦準備制度理事会(FRB)高官らは先に、貿易障壁を設けないことが世界経済にとってプラスになるとの認識を示していた。

  S&P500種株価指数は前日比1.3%安の2677.67。ダウ工業株30種平均は420.22ドル(1.7%)下げて24608.98ドル。ニューヨーク時間午後4時51分現在、米国債市場では10年債利回りが5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.81%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は続落。終値で2週間ぶりの安値となった。株式相場の下落が背景。米国の原油増産は一段と勢いがついてきたとの見方も広がった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は前日比65セント(1.1%)安の1バレル=60.99ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント5月限は90セント下げて63.83ドル。

  ニューヨーク金先物相場は3営業日の続落となり、年初来の上昇分を失った。一連の米経済指標で景気の強さがさらに示唆されたことから、利上げ観測が高まった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は前日比1%安の1オンス=1305.20ドルで終了した。これで年初来0.3%の下落となった。

  ニューブリッジ・セキュリティーズ(ニューヨーク)の市場担当チーフストラテジスト、ドナルド・セルキン氏は「トランプ大統領が関税賦課を表明し、株は下げた」と指摘。「自動車価格を押し上げることになる。鉄鋼とアルミを使用する製品は値上がりする」と続けた。

  市場の反応は一様ではなかった。S&P500種の資本財株の指数は下げた一方、USスチールやニューコアは上昇。下げが目立ったのはフォード・モーターやゼネラル・モーターズ(GM)など自動車銘柄。低調な自動車販売を受けて早い段階から下落していたが、さらに下げを拡大した。

  関税賦課を巡るニュースはボラティリティーにも影響。オプション取引所CBOEのボラティリティー指数(VIX)は20未満から、23を上回る水準に上昇した。

  コロンビア・スレッドニードル・インベストメンツのポートフォリオマネジャー、ジーン・タヌッツォ氏は「債券市場はしっかりとしたショック吸収材の役割を果たしている」と指摘。「1月遅くには、金利上昇懸念がリスク選好に影響し株と債券がともに下げていた。だが現在では、債券利回りは十分高い水準に上昇し、株にとってマイナスの日にはバッファーの役割を果たせるようになっている」と分析した。

原題:Stocks Sink, Bonds Rally on Trump’s Metals Duties: Markets Wrap(抜粋)
Oil at Two-Week Low as Equities Dip, Concerns Linger Over Shale
Gold Futures Wipe Out 2018 Gain as U.S. Growth View Curbs Demand

(第6段落以降を追加し、更新します.)
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