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きょうの国内市況(3月1日):株式、債券、為替市場

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●日本株は大幅続落、米市場の混乱再燃を警戒-景気敏感中心32業種安い

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  東京株式相場は大幅続落。米国株のボラティリティーが1週間ぶりの高水準となり、市場波乱の再燃が警戒され、為替の円高止まりも嫌気された。投資家のリスク許容度が低下する中、機械など輸出株、化学など素材株と景気敏感セクター中心に安く、東証1部33業種は32業種が安い。

  TOPIXの終値は前日比28.04ポイント(1.6%)安の1740.20、日経平均株価は343円77銭(1.6%)安の2万1724円47銭。

  BNYメロン・アセット・マネジメント・ジャパンの王子田賢史・日本株式運用部長は、「昨日の米国株が特段の理由なく下げたことやVIX水準の高い状態が解消されていないことからみて、先月からの調整はまだ完全に終わっていない」と指摘。米国の利上げは今後2年で6回のペースが想定される中、「金利が下がり続けたことから、高バリュエーションが許容された米国株は上がりにくくなる。もし米国株が下がれば、為替が重しになっている日本株だけが上がることは難しい」と言う。

  東証1部33業種は鉱業や機械、化学、鉄鋼、精密機器、非鉄金属、保険など32業種が下落。上昇は空運の1業種。売買代金上位では、新幹線台車枠の亀裂で製造不備を認めた川崎重工業、野村証券が目標株価を下げた住友化学、米キャタピラー株安も波及したコマツが安い。半面、中期計画の更新と自社株買いが評価された日本航空、第1四半期が営業増益のパーク24は高い。

  東証1部の売買高は15億1848万株、売買代金は2兆7893億円。値上がり銘柄数は281、値下がりは1746だった。

●債券は上昇、10年入札順調で買い安心感-年度末の好需給観測も下支え

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  債券相場は上昇。この日に実施された10年利付国債入札の結果が順調だったことから買い安心感が広がったほか、年度末に向けて金融機関の余剰資金が債券市場に向かいやすいとの見方も下支え要因となった。

  長期国債先物市場で中心限月3月物は前日比3銭安の150円90銭で取引を開始。午後には上昇に転じて一時150円99銭を付け、結局は2銭高の150円95銭で引けた。

  メリルリンチ日本証券の大崎秀一チーフ金利ストラテジストは、「10年債入札は短期や超長期ゾーンと比べて買いやすさがあり、強い結果だった」と指摘。「きのう日本銀行が残存期間25年超の買い入れを減額したが、外国為替市場で円高に振れて海外時間も円高が進んでしまったことで、5年超10年以下を減らすタイミングが遠のいた感がある。そうした中で年度末のキャッシュつぶしニーズが短期からプラス利回りの10年ゾーンに波及している可能性もある」と言う。

  現物債市場で長期金利の指標となる10年物国債の349回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値から横ばいの0.045%で寄り付いた。午後は買いが優勢となり0.035%と、昨年12月5日以来の水準まで低下した。

  超長期債相場も強含み。新発20年物の163回債利回りは0.5bp高い0.545%で開始し、午後には横ばいの0.54%を付けた。新発30年物57回債利回りは0.5bp低い0.75%、新発40年物の10回債利回りは1bp低い0.875%まで買われた。

  財務省が実施した10年利付国債入札の結果によると、最低落札価格が100円37銭と、ブルームバーグがまとめた市場予想の100円35銭を上回った。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は4.53倍と、前回の4.58倍とほぼ同水準。小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は1銭と、前回の2銭から縮小した。

●ユーロ一時昨年9月以来の130円台割れ、欧州政治リスクへの警戒重し

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  東京外国為替市場では、ユーロ・円相場が一時約4カ月半ぶりに1ユーロ=130円台を割り込んだ。欧州の政治リスクへの警戒感がユーロの重しとなった。

  ユーロ・円は一時129円85銭と昨年9月11日以来の水準までユーロ売り・円買いが進行。その後は下げが一服し、130円台前半へ値を戻した。ユーロ・ドル相場は一時1ユーロ=1.2184ドルと1月18日以来の水準までユーロ安・ドル高が進んだ。

  欧州では4日にイタリアで総選挙が実施されるほか、ドイツでメルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)陣営と第2党の社会民主党(SPD)との大連立合意の最終関門となるSPDの党員投票の結果が発表される。

  ソニーフィナンシャルホールディングスの石川久美子為替アナリストはユーロについて、「ドイツSPD党員投票結果とその後の動きが重要。大連立しないとドイツ政局混迷で不安感が強くなる」と指摘。その上で、「投機筋のユーロ・ロングポジションが積み上がっているので注意が必要」と述べた。

  ドル・円相場は午後4時半現在、前日比0.1%高の1ドル=106円83銭。午前に106円55銭と3営業日ぶりの安値を付けた後は下げ渋り、午後には一時106円87銭までドル高・円安に振れた。

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