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Photographer: Tomohiro Ohsumi
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ユーロ一時昨年9月以来の130円台割れ、欧州政治リスクが重し (訂正)

更新日時
  • ドル・円、106円台半ばを付けた後は下げ渋る展開に
  • 米コアPCE上振れると米金利上昇で株安のリスク-三菱東京UFJ
A Japanese 100 yen coin and 10,000 yen banknotes are arranged for a photograph in Tokyo, Japan, on Monday, June 20, 2016.
Photographer: Tomohiro Ohsumi

1日の東京外国為替市場では、ユーロ・円相場が一時約5カ月半ぶりに1ユーロ=130円台を割り込んだ。欧州の政治リスクへの警戒感がユーロの重しとなった。

  ユーロ・円は一時129円85銭と昨年9月11日以来の水準までユーロ売り・円買いが進行。その後は下げが一服し、130円台前半へ値を戻した。ユーロ・ドル相場は一時1ユーロ=1.2184ドルと1月18日以来の水準までユーロ安・ドル高が進んだ。

  欧州では4日にイタリアで総選挙が実施されるほか、ドイツでメルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)陣営と第2党の社会民主党(SPD)との大連立合意の最終関門となるSPDの党員投票の結果が発表される。

  ソニーフィナンシャルホールディングスの石川久美子為替アナリストはユーロについて、「ドイツSPD党員投票結果とその後の動きが重要。大連立しないとドイツ政局混迷で不安感が強くなる」と指摘。その上で、「投機筋のユーロ・ロングポジションが積み上がっているので注意が必要」と述べた。

  ドル・円相場は午後4時半現在、前日比0.1%高の1ドル=106円83銭。午前に106円55銭と3営業日ぶりの安値を付けた後は下げ渋り、午後には一時106円87銭までドル高・円安に振れた。

  三菱東京UFJ銀行金融市場為替グループの野本尚宏調査役は、株の下げほどドル・円が下がらないことから買い戻しになっているが、「どちらかというと売り回転の方が効いていて、107円近辺では売りが出やすい」と話した。

  この日の東京株式相場は大幅続落。日経平均株価の下げ幅は一時400円超に達し、前日比343円77銭(1.6%)安の2万1724円47銭で引けた。

  上田ハーローの小野直人ストラテジストは、伊総選挙では過半数を獲得する勢力が出ない見通しで、選挙後の政治的不安は消えていないと指摘。英離脱協議への不安などもあり、欧州イベントへの警戒心も相まって株式相場の調整が広がるようだと「リスク回避的な流れが強まり、ドル・円、クロス円(ドル以外の通貨の対円相場)の上値を重くさせる」とみている。

欧州政治イベントに警戒も

  一方、米国ではこの日、米連邦公開市場委員会(FOMC)がインフレ目標の基準とする個人消費支出(PCE)価格指数(1月分)が発表される。2月27日のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言のタカ派トーンを受けて、利上げペースの加速観測から株式相場が再び不安定化しており、同指標結果とそれを受けた米債利回り・株価動向が注目を集めている。
  
  三菱東京UFJ銀の野本氏はドル・円について、「株次第の面もあるが上値は重い」とし、米コアPCEなどが上振れると、「米金利上昇で株安になるリスクもある」と語った。

(第一段落を「5カ月半ぶり」に訂正します.)
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