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欧州株ビッグバンか、数百銘柄混乱も-MiFID2ダークプール制限

  • 当初の予想より多くの銘柄の取引が停止される可能性
  • 特定の銘柄の取引停止が12日から実施されるとUBSは予想

欧州連合(EU)の金融・資本市場の包括的な規制、第2次金融商品市場指令(MiFID2)の施行に伴い、私設取引システム(ダークプール)での取引制限が予想よりも幅広い銘柄を対象に行われる可能性があり、3月半ばに売買高の制限が開始されれば、数百銘柄の欧州株の取引が混乱する恐れがある。

  スイス最大の銀行UBSグループのマルチラテラル・トレーディングファシリティー責任者リチャード・セマーク氏は、「MiFID2の下での最も大きな変化の一つだ。取引が停止された銘柄が別のトレーディングプラットフォームに移行し、トレーダーの行動パターンが変わるだろう」と指摘。2017年分に加えて今年1月と2月のデータが評価対象とされることで、ダークプールでより多くの銘柄の取引が停止される可能性があるとの見方を示した。

  欧州証券市場監督機構(ESMA)の報道官によれば、ESMAはダークプールの取引制限のために監督当局が利用する株取引の重要データを7日に公開する計画。データは当初1月に公表される予定だったが、取引プラットフォームから受け取る市場情報が作業完了に不十分という理由からESMAが延期していた。

  UBSのセマーク氏(ロンドン在勤)は、株式の取引停止が12日から開始されるとみているが、ESMAは施行の具体的期日についてコメントを控えている。

  MiFID2は、市場価格に影響を与えかねない大口の売買注文を隠したいと考えるトレーダーが利用するダークプールの売買高を制限することで、株式市場の透明性改善を目指している。

The Dark. And the Lit

European equities traded in the dark, % of overall trading

Source: Rosenblatt Securities Inc.

* Multi-lateral trading facilities; ** Bank-run broker-crossing networks

  MiFID2の下では、過去1年にわたり全体の8%の売買がダークプールで行われた場合、ダークプールでの取引が6カ月以上停止される。さらに一つのダークプールで過去1年の売買高が全体の4%に達すると、そのプラットフォームでの取引ができなくなる。

  ローゼンブラット・セキュリティーズが今年1月末までのデータに基づいて推計したところでは、EU域内で同社の評価対象となった銘柄の68%に相当する約500銘柄が8%の上限を超えてダークプールで取引されており、制限が課される可能性がある。

  ロンドンのインベストメント・テクノロジー・グループの欧州ゼネラルカウンセル(法務担当役員)J・P・ウルティア氏は制限開始について、株取引の「ビッグバンになりかねない」と話している。

原題:MiFID ‘Big Bang’ Dark Trading Caps to Impact Hundreds of Stocks(抜粋)

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