トランプ陣営元選対本部長、資金難にあえぐなか無償協力-疑問膨らむ

  • 2014-15年に17回ウクライナ訪問、一部業務で報酬支払われず
  • マナフォート被告、トランプ氏協力で利益あったか検察官が調査か

トランプ大統領の選挙戦を巡り関心は尽きない。中でも不可解なのは、ポール・マナフォート被告が無償のボランティアで選対本部長を務めたことだ。

  長期にわたり政治コンサルタントとして活動してきた実績を持つ人物が、それを受け入れた理由は何だろうか。同被告は選対本部長に就いた2016年春ごろ、金銭の不正を重ねていたとモラー特別検察官はそれぞれの起訴状で詳述している。このため疑問は膨らむばかりだ。

ポール・マナフォート被告

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

  元連邦検察官のピーター・ザイデンバーグ氏は「マナフォート被告はひどい苦境にあったようだ。そこで全てを捨ててトランプ氏のために無償で働くことにした。極めて奇異に感じる」と語った。

  これまで公表されていない資料によると、マナフォート被告は選対本部長に就く半年ほど前にもウクライナに行っている。被告の渡航記録を持つウクライナ検察官がブルームバーグに明らかにしたところでは、被告は2014年と15年に同国を17回訪問した。これは、モラー特別検察官が起訴状で未申告のロビー活動があったと指摘した時期よりも後のことだ。

  事情に詳しい別の関係者は、14年と15年の訪問では以前ほどマナフォート被告は稼げなかったと述べた。重要顧客だったヤヌコビッチ元大統領がロシアに逃れたためで、15年後半に同国で実施された選挙では業務の一部で報酬が支払われなかったと、関係者の1人は語った。

  マナフォート被告は28日、長年のビジネスパートナーだったリック・ゲーツ被告が有罪を認めて以来、初めて法廷に召喚される。2016年の米大統領選でトランプ陣営とロシアの共謀があったか調査を進める特別検察官のチームは、被告が無償で引き受けた仕事から何らかの利益を得ようとしたか探ろうとする可能性があると、ザイデンバーグ氏は指摘した。

原題:Manafort Joined Trump as Ukraine Work Dried Up, Cash Woes Rose(抜粋)

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