北朝鮮がダミー会社活用、制裁逃れの実態あらわに

  • 商品輸出で昨年1-9月に2億ドル稼ぐ、貴重な外貨
  • 米国と韓国、平昌五輪後に統一戦線の構築模索
The North Korean cargo ship Jin Teng in of Manila, in March 2016. Photographer: ROBERT GONZAGA/AFP
Photographer: ROBERT GONZAGA/AFP

米韓が北朝鮮に対する統一戦線を維持しようと腐心する一方、厳しさを増す国際的制裁を金正恩体制は幾度も逃れている。貨物船2隻の事例がその手段を浮き彫りにした。

北朝鮮の制裁逃れの実態:PwCのタネバウム氏

  貨物船2隻の船名や所有会社は繰り返し変更され、米国が主導し国連が承認した制裁の網をかいくぐっていた。トランプ政権は北朝鮮に対する「最大限の圧力」維持を約束する一方、韓国の文在寅大統領は平昌冬季五輪を契機に生じた危うい緊張緩和を追求しようとしている。

  ブルームバーグが一部閲覧した非公表の国連報告書によると、北朝鮮は昨年1-9月に禁止されているコモディティー輸出で2億ドル(約210億円)近くを稼ぎ、貴重な外貨を獲得した。報告書をまとめた専門家らは、産地を隠す虚偽の書類やダミー会社を活用し、北朝鮮はロシアや中国、韓国、ベトナムの港に石炭を輸出したと指摘した。

  禁止されている輸出入は、アフリカやカリブ海諸国、香港に船籍登録した北朝鮮の貨物船によって実行されている。銀行や企業向けに制裁リスクを分析するロサンゼルスの企業、カーロンによると制裁対象に指定された北朝鮮の貨物船「ジンテン」と「ジンタイ7」は船名を繰り返し変更、新会社を設立するなどして所有者を隠して航行を続けている。

マニラで停泊中の北朝鮮貨物船「ジンテン」(2016年3月)

フォトグラファー:Robert Gonzaga / AFP via Getty Images


原題:North Korea Evades Sanctions With Help From Ships of Many Names(抜粋)

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