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Photographer: Michael Nagle/Bloomberg
cojp

米国株と国債が下落-FRB議長証言に反応

更新日時
  • FRB議長証言で年内の利上げ回数増えるとの見方が広がる
  • 議長のインフレ加速発言受けて10年債利回りは一時2.9%超える

27日の米株式相場は4営業日ぶりに下落。また米国債も値下がりした。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が、経済は力強さを増し、インフレは加速する可能性があるとの認識を示したことを受け、年内の利上げ回数が増えるとの見方が広がった。

  • 米国株は4日ぶりの下落、FRB議長証言に反応
  • 米国債は値下がり-10年債利回りは一時2.9%超える
  • NY原油は反落、シェール生産が「爆発的に」増加とIEAが警告
  • NY金は反落、パウエル議長発言でドル上昇

  主要株価指数は全て値下がり。米コムキャストによる英スカイへの買収案提示を受けてメディア関連株が特に大きく下げた。ウォルト・ディズニーや21世紀フォックスとの買収合戦に発展する可能性がある。このほか自動車メーカーや不動産開発会社も低調だった。

  パウエル議長の証言を受けて、市場では金融当局が現在3回としている年内の利上げ軌道を再考する可能性があり4回に増えることもあり得るとの見方が広がった。タカ派的なトーンと取れる議長の証言に反応して米国債市場では10年債利回りが急伸し、一時2.9%を超えた。

The Powell Effect

  S&P500種株価指数は前日比1.3%安の2744.28。ダウ工業株30種平均は299.24ドル(1.2%)下げて25410.03ドル。米国債市場では10年債利回りが3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.895%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は反落。約2週間ぶりの大幅安となった。国際エネルギー機関(IEA)のビロル事務局長が、米シェール生産の「爆発的な増加」は来年以降も続く可能性があると述べたことが重し。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は前日比90セント(1.4%)安の1バレル=63.01ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント4月限は87セント下げて66.63ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反落。パウエルFRB議長の発言で最近の市場変動にかかわらず漸進的な利上げを続ける方針が示唆され、ドルが上昇したことが背景。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は前日比1.1%安の1オンス=1318.60ドルで終了した。

  ジェームズ・インベストメント・リサーチ(オハイオ州セニア)の社長兼ポートフォリオマネジャー、バリー・ジェームズ氏は「市場は神経質になっている」とし、「投資家はやや敏感になり過ぎているのかもしれない」と続けた。

  ウォール街では米金融政策の引き締めペースが引き続き議論の的になっている。市場参加者は、パウエル議長が一段とタカ派寄りの政策に向かうことにより金融市場にショックを与えることはないだろうとみてきた。クオールズFRB副議長は26日、米経済は持続的な成長加速の時期に入ろうとしている可能性があると楽観的な見方を示すとともに、段階的な利上げを支持するとあらためて表明した。

  アリアンツ・グローバル・インベスターズの米国投資ストラテジスト、モナ・マハジャン氏は「ある時点で金利は悪影響を与え始める」とし、「インフレ率がより速いペースで上昇し始めた場合は、ある時点で金融当局が政策ミスを犯すか、株式市場が下向きの動きを織り込み始めるといった状況になり得る」と述べた

原題:Stocks, Treasuries Sink on Hawkish Powell Remarks: Markets Wrap(抜粋)
Crude Slumps as ‘Explosive’ Shale Growth Threatens Supply Cuts
Gold, Copper Decline as Powell’s Remarks on Rates Boost Dollar

(第7段落以降を追加し、更新します.)
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