2月27日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル上昇、FRB議長が利上げ軌道見直しの検討を示唆

  27日のニューヨーク外国為替市場ではドルが主要通貨の大半に対し上昇。ドル指数は一時0.7%高と、2月2日以来の大幅高となった。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長がこの日、自身の米経済見通しは12月以降に強まっており、当局は利上げ軌道の見直しを検討するのが妥当かもしれないと述べたのが背景にある。

  パウエル議長は就任後初の議会証言で、向こう2年間は経済にとり良い環境になると見込んでいると述べた。早い時間には、2000年以来の高水準となった2月の米消費者信頼感指数などがドルを押し上げた。一方、ドイツのインフレ指標が予想より弱かったことを受け、ユーロはドルに対し約2週間ぶり安値を付けた。

  ニューヨーク時間午後4時40分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.6%上昇。ユーロは対ドルで0.7%安の1ユーロ=1.2230ドル。ドルは対円で0.4%高の1ドル=107円36銭。

  フェデラルファンド(FF)金利先物が織り込む今年の利上げ回数はこの日、3回に接近。債券トレーダーの間では4回に増えるとの見方も出てきた。

  ユーロはドルに対し反落。一時は0.8%安まで下げ、主な下値支持水準である1.2280ドルを割り込んだ。ドイツのインフレ指標が弱かったことに加え、ECBは債券購入を2018年中に終了できるとの考えを、ECB政策委員会メンバーであるバイトマン氏が示したことが背景。

欧州時間の取引

  パウエル議長の議会証言を控え、ドルは狭い値幅で推移。ユーロ・ドルのボラティリティー指標は、パウエル議長の証言からめぼしい取引材料は出ないとオプショントレーダーが見込んでいることを示唆した。
原題:Dollar Stays Near High as Outlook Recalibrated After Powell(抜粋)
Dollar Waits for Powell as Euro Option Traders See Limited Moves(抜粋)

◎米国株・国債・商品:株と国債が下落-FRB議長証言に反応

  27日の米株式相場は4営業日ぶりに下落。また米国債も値下がりした。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が、経済は力強さを増し、インフレは加速する可能性があるとの認識を示したことを受け、年内の利上げ回数が増えるとの見方が広がった。

  • 米国株は4日ぶりの下落、FRB議長証言に反応
  • 米国債は値下がり-10年債利回りは一時2.9%超える
  • NY原油は反落、シェール生産が「爆発的に」増加とIEAが警告
  • NY金は反落、パウエル議長発言でドル上昇

  主要株価指数は全て値下がり。米コムキャストによる英スカイへの買収案提示を受けてメディア関連株が特に大きく下げた。ウォルト・ディズニーや21世紀フォックスとの買収合戦に発展する可能性がある。このほか自動車メーカーや不動産開発会社も低調だった。

  パウエル議長の証言を受けて、市場では金融当局が現在3回としている年内の利上げ軌道を再考する可能性があり4回に増えることもあり得るとの見方が広がった。タカ派的なトーンと取れる議長の証言に反応して米国債市場では10年債利回りが急伸し、一時2.9%を超えた。

  S&P500種株価指数は前日比1.3%安の2744.28。ダウ工業株30種平均は299.24ドル(1.2%)下げて25410.03ドル。米国債市場では10年債利回りが3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.895%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は反落。約2週間ぶりの大幅安となった。国際エネルギー機関(IEA)のビロル事務局長が、米シェール生産の「爆発的な増加」は来年以降も続く可能性があると述べたことが重し。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は前日比90セント(1.4%)安の1バレル=63.01ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント4月限は87セント下げて66.63ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反落。パウエルFRB議長の発言で最近の市場変動にかかわらず漸進的な利上げを続ける方針が示唆され、ドルが上昇したことが背景。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は前日比1.1%安の1オンス=1318.60ドルで終了した。

  ジェームズ・インベストメント・リサーチ(オハイオ州セニア)の社長兼ポートフォリオマネジャー、バリー・ジェームズ氏は「市場は神経質になっている」とし、「投資家はやや敏感になり過ぎているのかもしれない」と続けた。

  ウォール街では米金融政策の引き締めペースが引き続き議論の的になっている。市場参加者は、パウエル議長が一段とタカ派寄りの政策に向かうことにより金融市場にショックを与えることはないだろうとみてきた。クオールズFRB副議長は26日、米経済は持続的な成長加速の時期に入ろうとしている可能性があると楽観的な見方を示すとともに、段階的な利上げを支持するとあらためて表明した。

  アリアンツ・グローバル・インベスターズの米国投資ストラテジスト、モナ・マハジャン氏は「ある時点で金利は悪影響を与え始める」とし、「インフレ率がより速いペースで上昇し始めた場合は、ある時点で金融当局が政策ミスを犯すか、株式市場が下向きの動きを織り込み始めるといった状況になり得る」と述べた
原題:Stocks, Treasuries Sink on Hawkish Powell Remarks: Markets Wrap(抜粋)
Crude Slumps as ‘Explosive’ Shale Growth Threatens Supply Cuts
Gold, Copper Decline as Powell’s Remarks on Rates Boost Dollar

◎欧州債:ドイツ債が軟調、パウエル議長発言で下げた米国債に追随

  27日の欧州債相場は、ドイツ国債が下落。パウエル米FRB議長が議会証言で、自身の経済見通しは昨年12月以降に強まったと述べたことで軟化した米国債に追随した。3月4日の総選挙を前にしたイタリアは、5年債と10年債の入札を無難に乗り切った。

  イタリア債は今週に入りアウトパフォームを続けている。欧州周辺国に対してアナリストの多くが強気に転じる一方、ソシエテとアビバは週末に結果が公表されるドイツSPDの党員投票のリスクを強調。イタリア10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2%。

  ドイツ債のアセットスワップは各年限で1ー2bp低下し、急速に引き締まった。イタリア総選挙のヘッジとして人気を集めた取引が減少しつつあることを示唆している。
原題:Bunds Decline After Fed’s Powell Comments; End of Day,Curves(抜粋)

(NY外為、米国株・国債・商品を更新します.)
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