日本の投資家、米国債利回り3%でも妙味薄か-ドル先安観続く限り

  • ドル円相場が安定しない限り、買い意欲誘わず-三井住友トラスト
  • 米国債利回りが上昇、ドルも値上がりする相関崩れてきた-栗木氏

10年物米国債利回りが節目の3%に達しても、ドル・円相場が安定しない限り日本の投資家の買い意欲を誘うことはなさそうだと、三井住友トラスト・アセットマネジメントが分析した。

  同社のリサーチ運用グループ長でチーフファンドマネジャーの栗木英明氏は「夏ぐらいまでは、米国の金利が上がればドル高に行っていた」ため「ある程度金利が上昇しても為替でプラスになる」ことを見込んで買っている日本の投資家がいたと説明。だが、そうした相関が「昨年12月ごろから崩れてきた」と指摘した。ドル・円相場の先安観測が広がる中で、日本の投資家はポジションを解消し始めているという。

  米10年債利回りは先週一時2.95%に達した。昨年9月に付けた2.01%から上昇してきたが、ドルはこの間に下落基調となり、さらに一段安が見込まれている。アジア時間27日の10年債利回りは2.86%。

  ドルと米国債利回りの相関が崩れたのは、利回り上昇の理由がインフレ加速と米財政赤字拡大の懸念であることが一因だと市場参加者は指摘する。インフレと赤字拡大はいずれもドル安要因だからだ。

  栗木氏は、米国債の利回り上昇(価格下落)リスクがドル高に「相殺」されると確信できれば日本の投資家が「ノーヘッジで買ってくることも考えられる」とし、ドル見通しの改善が前提条件だろうと解説した。

原題:Treasuries at 3% May Still Lack Appeal Unless Dollar Rallies (1)(抜粋)

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