ドル・円は107円付近、リスク選好が支えもパウエル議長証言待ち

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  • 米株高で円売り先行、ユーロ・円は一時3営業日ぶり高値
  • 議長証言は米利上げペース急がないとハト派的発言に-東海東京調査

東京外国為替市場のドル・円は1ドル=107円付近で推移。株高を背景にリスク選好に伴う円売りが支えとなる一方、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の就任後初の議会証言を控えて上値は限定的となった。

  ドル・円は午後3時29分現在、前日比0.1%安の106円81銭。朝方に107円10銭まで上昇した後、午前10時前後の公示仲値にかけて一時106円79銭まで下落。その後は一進一退の展開となった。

  東海東京調査センターの柴田秀樹金利・為替シニアストラテジストは、米国株が大幅な2連騰となり、リスクオンムードで円買い戻しは一巡しているが、積極的なドル買いには至らず、動きは鈍いと指摘。パウエル議長の議会証言については「景気はしっかりとの自信を示すが、だからといって米利上げペースを速めることは避ける」とし、ハト派的な発言が市場の安心感につながるとの見方を示した。

  パウエル議長は27日に下院金融委員会の公聴会で就任後初めての議会証言に臨む。冒頭の所見は米東部時間午前8時30分に明らかになる。
  
  上田ハーローの小野直人ストラテジストは、漸進的な引き締めを強調し、利上げ加速観測を通じた株価の大幅修正への恐怖心を落ち着かせる狙いがうまくはまれば、金利が低下、株価上昇で為替相場は「安堵感から円が売られる」と予想。「逆に財政刺激策や労働市場の引き締まりを受けて利上げスピード加速もあり得るなどタカ派色が目立つようなら、金利高・株安・円高の流れが再燃する危険がある」と指摘した。

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  26日の米株式相場は3営業日続伸。米10年債利回りが2.9%を下回るなど、当局の金融引き締めペースが加速するとの懸念が後退した。27日の日本株も続伸し、日経平均株価は236円高で引けた。

  ユーロ・円相場はほぼ変わらずの1ユーロ=131円73銭。リスク選好の円売りから一時は132円08銭と3営業日ぶりの水準までユーロ高・円安に振れる場面も見られた。ユーロ・ドルは1ユーロ=1.2300ドル付近から1.2343ドルまで上昇した後伸び悩んだ。

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