ドラギ総裁:粘り強い金融緩和必要-成長加速でインフレ回復に自信

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  • 政策措置の適切な組み合わせを見つける必要がある
  • ドラギ総裁はブリュッセルの欧州議会で発言

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は26日ブリュッセルの欧州議会で証言し、金融緩和を続ける考えをあらためて示した。インフレ回復への自信を深めているものの、緩和を縮小させる用意はまだないと述べた。

  経済のたるみは想定よりも大きい可能性があり、当局は粘り強く金融緩和を続ける必要があると語った。金融政策による景気支援は債券購入だけではなく、全体のパッケージから得られていることを認識する必要性にも触れた。

  「一貫して改善しつつある経済環境の中で、政策措置の適切な組み合わせを見つける必要がある」と説明。「不透明感は引き続き高い」と付け加えた。

  ドラギ総裁は、為替レートを含めた最近の金融市場のボラティリティーを、物価安定に及ぼし得る影響という点で厳密に注視する必要があると指摘した。

  ユーロ圏経済については、失業率の一段の低下と賃金の伸び加速によって消費者物価が押し上げられるとみているものの、まだその段階には至っていないとも述べた。堅調な成長の一方で、インフレ率はECBが目指す2%弱の水準を下回り続けている。

  総裁は「成長とインフレの関係は、おおむね変わっていない。ただ近年は一時的に関連が弱まったため、ECBの目標水準に向けたインフレ調整のペースに影響が出ている」と分析した。

  ECBの非伝統的政策の効果を強調し、そうした政策が2016-20年の成長とインフレに累積で1.9ポイント前後プラス寄与すると試算した。

  総裁に次いで、次期副総裁に指名されているスペインのデギンドス経済相の指名公聴会が行われた。ECBの政策への支持を表明し、米国に比べて出遅れているということはないとして、米国とユーロ圏は景気サイクルの異なる段階にあると主張した。

  ECBの次回政策決定は3月8日。

原題:Draghi Says ECB Needs Stimulus Persistence Amid Stronger Growth(抜粋)
Draghi Focuses on ECB Stimulus as Latvia Sidelined in Brussels

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