2月26日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル指数下げ埋める、パウエル氏証言控え

  26日のニューヨーク外国為替市場ではドル指数がほぼ変わらず。朝方の下げを埋めて、かろうじてプラス圏。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言を翌日に控え、投資家は慎重だった。

  ドル指数は早い時間には0.4%低下していた。ドルは円に対し小幅上昇したが、ユーロに対しては小幅安となった。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は欧州議会で、ユーロ圏経済は力強く拡大しており、為替レートの変動は物価安定の見通し影響を与える可能性があるため注意深い監視に値すると述べた。また、通貨戦争は起こっていないとの見方も示した。

  ニューヨーク時間午後4時30分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%未満の上昇。ユーロは対ドルで0.2%高の1ユーロ=1.2317ドル。ドルは対円で0.1%未満高の1ドル=106円92銭。

  パウエルFRB議長は27日に下院金融委員会の公聴会で就任後初めての議会証言に臨む。冒頭の所見は米東部時間午前8時30分に明らかになる。ドイツ銀行のストラテジスト、アラン・ラスキン氏はリポートで、年内の利上げ回数に関する当局の考えが3回から4回にシフトしていることをパウエル氏が示唆する「公算は非常に小さい」と指摘した。

  北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の協議がメキシコ市で続く中、カナダ・ドルとメキシコ・ペソはいずれも米ドルに対し下落した。カナダ・ドルは主要10通貨のうち米ドルに対する下げが最もきつく、1米ドル=1.2712カナダ・ドルで日中安値を付けた。

欧州時間の取引

  FRB議長の議会証言が意識される中、ドルが主要10通貨の全てに対し下落。米10年債利回りの低下を背景に、ドル指数は0.3%低下した。ユーロはドルに対し0.4%高。

  ダンスケ銀行のアナリスト、クリスティン・タクセン氏は「パウエル議長の発言がタカ派的だった場合、ユーロ・ドル相場の下げ余地は小さくない。今週末はイタリア総選挙やドイツ社会民主党(SPD)党員投票の結果公表が、ユーロ下押しリスクとなる可能性がある」と指摘した。
原題:Dollar Ekes Out Gain Before Powell Appearance; Draghi Eyeing FX(抜粋)
Dollar Slides Before Powell as Analysts Caution on Risks to Euro(抜粋)

◎米国株・国債・商品:主要株価指数が3日続伸-国債利回り低下

  26日の米株式相場は、ほぼ4週ぶり高値に上昇。米国債相場の上昇で利回りが2.9%を大きく下回る水準に低下し、金利上昇で引き締めペースが加速するとの懸念が後退した。このほか原油と金も値上がり。

  • 米国株は上昇、引き締めペース加速への懸念が後退
  • 米国債は小幅高-10年債利回り2.86%
  • NY原油は続伸、3週間ぶり高値-リスク選好の動きで
  • NY金は反発、パウエルFRB議長の議会証言待ち

  S&P500種株価指数、ダウ工業株30種平均とも3営業日続伸。ダウ平均はほぼ1カ月ぶり高値に上昇した。テクノロジーや金融の上げが目立った。この日の米国株は、欧州やアジアでの上昇の流れを引き継いだ。ただ米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の議会証言を27日に控えて様子見姿勢も広がり、出来高は過去の平均を下回った。米国債市場では10年債利回りが3日連続で低下し、2週ぶり低水準。外国為替市場ではドルがほぼ変わらず。

  S&P500種株価指数は前週末比1.2%高の2779.60。ダウ工業株30種平均は399.28ドル(1.6%)上昇し25709.27ドル。米国債市場で10年債利回りはニューヨーク時間午後4時40分現在、1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)未満低下の2.86%。   

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は続伸。終値では3週間ぶり高値をつけた。リスク資産を選好する動きが強まる中、株式相場の上昇モメンタムに追随した。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は前週末比36セント(0.6%)高の1バレル=63.91ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント4月限は19セント上げて67.50ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反発。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言を控え、インフレ兆候に対する米政策当局者らの反応は、多くが予想するほど積極的ではないかもしれないとの観測が広がった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は前週末比0.2%高の1オンス=1332.80ドルで終了した。

  WBIインベストメンツのマット・シュライバー社長兼最高投資責任者(CIO)は、「先週はさまざまなFRB当局者から多くの発言があり、年後半に政策金利が大幅に上昇することはないとの落ち着いた見解が示された」と指摘。「パウエル議長が予想より速いペースで利上げするとの見方が広がった時は市場は大きく動揺した。議長の最初の証言が待ち望まれている」と続けた。

  今月の米国債利回りの急上昇の意味合いについては市場での見方が割れているが、新たな方向性を見いだす上でパウエル議長の証言が助けとなる可能性がある。モルガン・スタンレーは債券に対して強気になる時が来たとみている。警告を発するゴールドマン・サックス・グループや著名投資家ウォーレン・バフェット氏とは対照的だ。

  パウエル議長は27日に下院金融委員会、3月1日には上院銀行委員会で証言する。
原題:Stocks Rally, Bonds Climb With Fed’s Powell on Tap: Markets Wrap(抜粋)
Oil Jumps to Three-Week High as Advancing Stocks Fan Optimism
PRECIOUS: Gold Advances as Investors Await Powell’s Testimony

◎欧州債:イタリア債上昇、周辺国債とドイツ債のスプレッド縮小

  26日の欧州債相場は、周辺国債とドイツ債の利回り格差が先物主導で縮小した。中核国債の利回り曲線はフラット化。アジア時間の円高を背景に米国債が上昇したのに連れ、午前に下げていた英10年債は持ち直した。

  イングランド銀行のラムズデン副総裁が25日付の英日曜紙サンデー・タイムズとのインタビューで、「利上げはどちらかといえば幾分早まると思われる」と述べたことを受けて、英国債はロンドン市場の寄り付きから売られ、他の中核国債を圧迫した。

  イタリア国債は上昇し、10年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.01%。

  ストラテジストらはリスクオフへのヘッジとして、イタリア総選挙にかけて周辺国債をロングバイアスしておくことを支持している。
原題:Europe’s Peripheral Spreads Tighten; End-of-Day Curves,Spreads(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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